相性100%の出会いを、目指そう。桃色の不安なマッチングアプリが、できました?
冒険者たちのぽかぽか酒場
第1話 「お2人の相性は、 100%です」さあ、考えよう!それは、100%良いカップルっていう意味なのか?
「マッチングアプリ」
それを、どう考える?
「言い方は悪いが、出会い系」
「本当に、言い方が悪いぞ」
ちょっと、不評。
「出会い系」っていう言葉も知らない人が、増えたようですが?
そこで今、新しいタイプのマッチングアプリが生まれた。
その名も…。
「桃色アプリ様」
アプリのマークの色が、桃色。
ちょっと、ワクワク?
それにしても、厳しい意見ばかり。
「マッチングアプリ?恋愛の努力のできない人がすがる物だろ?」
「桃色の意味ある?」
気の毒。
マッチングアプリな出会いで、良い結婚に結びつけようとしている人もいるのにな。
この2人が、そう。
2人は、マッチングアプリな出会いで、良い結婚に結びつけようとしていた。
仲良くハモる、このカップル。
「悪口、いやだ」
「悪口、いやだ」
新興宗教、みたいだな。
「私たちのマッチング度は、どれくらいになったかな?」
女性のほうが、スマホの桃色マッチングアプリを開きはじめた。
結局、頼るんですね。
「…ちょっと、何これ?」
「どうした?」
「ちょ。問題戦闘力が…じゃなかった、私たちのマッチング度が、ヤバいことになっているんですけど!」
「あ、本当だ!」
「やば~い!」
「桃色、桃色!」
「…あ、やだ」
「ひひ」
「桃色、桃色!」
「桃色、桃色!」
「やめて、エッチ!」
「そう言われて、やめられるかよ!」
仲が、良いね。
「そう言って、お前」
「何よ?」
「本当は、×××な気持ちで、×××にゆとってるんじゃないのか?」
「あ、あん…。バカぁ…」
「じゃあ、さとったのか?」
「ちょ…。そういう言い方、やめて!」
「良いじゃないか。ゆとりもさとりも、×××に落としてさ」
「それって、×××?」
そのとき、 2人のマッチング度が、これまで見たことがないようなスピードで、上がっていった!
スマホから、桃の香りと音声がただよいはじめ…。
液晶画面に、相性の結果が出た。
「100%!ニタモノカップル!」
だろうね。
桃の無料引換クーポンが、スマホの画面に出てきた。
「ちぇっ…。期待していたのに
」
「私も、期待していたのに」
「桃色って、ドキドキするっていう意味じゃなかったのか」
「私、桃色××××を期待していたのに」
ああ、似ている2人。
お前ら、病院にいってこい。
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