いよぉーしっ!

第465話 怒涛のイベント


早いもので秋も過ぎ去り冬です。一応イベント事はおさえとこうとグレイが言うのでハロウィンもやったんだけど、グッズは季節ダンジョンの宝箱からゲットしたやつだったので、コスプレとは思えないクオリティだった。


因みに僕はヴァンパイアコスプレ、グレイはジャックオーランタンコスプレだったよ。


グレイがヴァンパイアはどうしても嫌だ!って必死に拒否してたのなんなんだろ?



まぁそんな感じで楽しく過ごしてたんだけど、冬休みに入ってクリスマスがあって大掃除して正月って……こんなにイベントがあって世の中の人達は疲れないんだろうか?


僕は疲れた。これは正月に寝正月とかするわけだよ。そもそもイベントに参加することが疲れるんだなって理解したよ。


なんでクリスマスイブにクラスでクリスマス会やろうってなったんだろ?いや、卒業だからだけどさ、皆勉強しなきゃいけないんじゃないの?


クリスマス会は昼頃だったからミロクに行ってきなさいって言われて参加したけどさぁ………料理持ち寄って学校に集まるのはどうなの?なんか先生が数人混ざってるけど、絶対先生達がクリスマス会したくて許可したんだ……


クリスマス当日には家でプレゼント交換したんだけど、プレゼント選びに困った。だって猫とドラゴン2匹とドールなんだもの。誰に渡っても良いようにプレゼント選ばなきゃいけないんだよ?


仕方ないからA5ランクの和牛ステーキ肉買ってきた。ミロクに渡ってとても喜んでもらえたからよし!因みに僕はヤクシの掘り出したダイヤモンド原石をもらった。


クリスマスの余韻なんて感じる暇もなく、大掃除である。


こまめに掃除はしてるけど、やっぱり家具の隙間とかね、すべての家具をミロクのストレージに入れて何も無い状態にしてからカーテン外して洗濯したり壁や床を拭いたりして………仕上げに洗浄魔法。


家具の再設置と同時に不要品の選別もしたんだけど……研究者の屋敷ダンジョンで鍛えられたミロク達が大活躍だった。


何故か家の権利書がトイレ用品をしまう戸棚に入っててビックリした。普段目に付かない高いところにあったので気が付かなかった。


「にゃ!?」


この家ご主人名義なの!?と言われて慌てて権利書を見てみると、本当に僕の名義だった。


税金とか光熱費とかは成人するまで親の口座から引き落とされるように勝手に手続きしといたと高村さんが言ってたので、まさか家が僕名義だとは……


「颯人様のお爺さん達の遺言では?元々お爺さん達の家を今の状態に改装したんだろ?」


「あー……なるほど、確かにいつ死ぬかわからない年齢だからって遺言作成してたかも」


……ということは、成人してもこの家出ていかなくて良いんだ!親の持ち物だからいつか出ていかなきゃと思ってたけど、この家に関してあの人達が何か言う権利無いならそのままで良いじゃん!


……卒業後の不安要素の1つが減って、嬉しいけどなんか疲れた。


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ダンジョンのある世界に猫として転生した件 ユイツ @roku56

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