素直になれなくて 不器用男子と鈍感女子の恋

響ぴあの

不器用男子と鈍感女子

 ピンポーン。突然インターホンが鳴った。

 

「リクト君いますか?」

 リクトのいとこにあたる23歳の恭介の自宅を訪れた里香。

 恭介は高校教師をしており、勤務1年目の元ヤンキーな新米教師だ。今は普通のお兄ちゃん的雰囲気で怖そうな感じはない。 


「里香……?」

 リクトは思わぬ訪問者に少しばかり驚く。里香とリクト。この二人はしょっちゅう口ゲンカばかり。


「お久しぶりです。恭介さん」

「あぁ、里香ちゃん、ひさしぶり」

 里香が少々照れているようだった。

 

 恭介の彼女のカレンが笑顔で対応する。

「はじめまして、カレンです。もしかしてリクトの彼女?」

「彼女ではないですけど、幼なじみの腐れ縁です」

「リクトの言っていた好きな人って……」

 ちらっと恭介がリクトの顔を見ると――リクトの顔が赤くなる。

「こいつを好きなんてことはないし」

 

 恭介は年下のいとこである中学生のリクトの本命が彼女だということがすぐに分かった。女癖は悪いけれど、本命は里香。基本どんな女子にも優しい対応のリクトだが、本命女子にはデレることはないリクト。

 

「おまえ暇人だな。俺のバカンスを邪魔しに来たのか?」

 里香に対してはぶっきらぼうな対応をするリクト。

 恭介とカレンは照れ隠しをするリクトがかわいいとも思えた。

 

「どうぞ、中で飲み物でも飲んで休んでいってください」

 4人でのティータイムがスタートした。

 

「恭介さんは私の初恋なんです」

 突然、里香が切り出す。

 

「最初に会ったのって小学生だった頃だよな……俺が高校生くらいか」

 

「恭介さんは本当に優しくて。リクトが私をいじめたときにしっかり怒ってくれて……小学生ながら、恋に落ちました」

 

 機嫌の悪そうなリクト。顔に出るタイプらしい。

 

「リクトは昔から私のことを嫌いみたいで、事あるごとにいじめるんですよね。今は本当に次々新しい彼女ができてもすぐに別れて、長続きしないタイプみたいで……」 


「合わない女と無理して付き合う必要ないだろうが。とりあえず付き合おうって言われたら付き合ってみるだけだって」

 

 里香の前ではリクトはいわゆるツンデレキャラだ。以前言っていた、彼女を取られたという話は、初恋の人を取られたという話なのだろう。

 

「実は初恋の相手に相談というのもなんですが……私、最近告白されて付き合おうかどうしようか迷っていて……。教師の視点で相談に乗ってください」

 リクトは飲み物を飲む手が止まった。

 

「その人のこと、好きなのか?」

 恭介が質問する。

「嫌いではないし、私もそろそろ彼氏がいたほうがいいのかな……なんて思っていました」

「お前に告白する男がいるとは、珍しい男がいたもんだ」

 リクトが本音とは裏腹な毒舌を発揮する。

 

 リクトの言動を無視して、里香は深刻に相談する。

「リクトはたくさん彼女がいたのに私には1人もいないので同世代としては焦るというか……」

「あのなー、俺はモテるけど非モテの里香は、無理することないぞ」

 本当はモテることを知っているリクトはいつも里香の恋愛の邪魔をこっそりしていた。故に、里香には恋愛経験がない。


「里香ちゃん、リクト君は恋愛対象じゃないの?」

 カレンが聞いてみた。

「私もリクトも同じ部屋で寝ても異性として意識すらしてない仲ですから」

「そうかなぁ、リクト君、結構里香ちゃんのこと好きだと思うけど」

 カレンはうながす。


「カレンさんのような美少女しか、俺は興味もたないタイプだから」 

「じゃあ告白してくれた人と、里香ちゃんは付き合ってみたら?」 

 カレンが提案する。

 

「付き合っていくうちに好きになることも、あるあるだからな」

 恭介も薦める。リクトはだんまりを決め込む。不機嫌全開だ。

 

「リクト、里香ちゃんと一回帰宅しろ。とりあえず帰れ」

 恭介に言われるとリクトは少しばかり暗い表情で、里香と共に駅に向かって、歩いて帰っていた。

 

「おまえに告ったの誰だ?」

 興味なさそうにしながらも、ものすごく真剣に質問するリクト。


「同じクラスの委員長の山田くん」

「あのガリベンタイプの眼鏡男子か」

「委員長同士、お似合いかもな」

「そうだよね。やっぱりOKしようかな」

「マジかよ」

「マジだよ」

「……山田と付き合うなら、俺のほうがよくないか?」

「何? その俺のほうがいい男だっていう自慢」

 意外な顔をする里香。

「あなたがモテるのはわかっているけど……別に私たちの間に恋とか愛なんてないでしょ」

「ないのか?」

「全然ないよ」

「……そうだよな」


 一瞬妙な間が空く。

 

 全然ないよ。その台詞にリクトは黙ってしまった。いつも女子上げトークが得意なリクト。里香に対してはデレたトークはできないのがもどかしい。もしかしたら、コミュ力の王と言われるリクト唯一の弱点は里香なのかもしれない。

 

 かわいいね、とか美人だね、とか……里香にだけは言ったことがない。だから里香は嫌われていると思っているだろう。小さいときは、いじめていたこともあったのも事実だ。そうしているうちに駅について、電車に乗って二人は並んで座った。

 

「山田と付き合ったら今までみたいに並んで歩いたりは無理だよな」

「別に、リクトは男としてカウントしてないから大丈夫」

「山田が嫌がるんじゃないか?」

「大丈夫だよ。リクト、彼女いるでしょ」

「今は、彼女いないし」

 ちらりと里香を見るリクト。


「またすぐ付き合って別れるんだから。リクトはどう思う? 付き合ったほうがいいと思う?」

「……やめておけ、遊ばれるだけだぞ」

「山田君は良い人よ。リクトとは違うよ」

「男なんてみんな同じだ」

「そうかな?」

「まぁ、おまえに告白する男なんてそうそういないだろうし」

 リクトの天邪鬼発揮だ。


「そうだよね。やっぱり年齢イコール恋人がいない歴脱出のチャンスよね」 

 里香は自己肯定感が低いらしい。リクトの嘘の毒舌意見に納得している。本当は結構かわいいほうだし、人気もある。

 

 実は今まではリクトが、里香に告白しようと思っている人がいたら、諦めるようにあの手この手を使って阻止していたのだが……。委員長は表情が読めないし、打合せには顔出しはできないから不意打ちだった。あいつも絞めておけばよかった……リクトは後悔の嵐だ。 

 

「やっぱり付き合ってみる」

 

 リクトが恐れていた答えを出してきた。リクトは幼馴染の里香をずっと独り占めしたかった。自分は色んな女の子に手を出してきているし、彼女も作っているにも関わらず。

 

「ダメ」

 リクトは全力で止めた。

「え……? なんで?」

 里香は超鈍感だ。一度もリクトを男としてみたことがないとリクトは思っていた。自分が結構かわいいということにすら気づいていない。しかし、リクトは里香に好きだなんて、死んでも言えないくらいだ。


 里香は本当は大好きなリクトと付き合いたいけれど、好きだなんて言ってもフラれるだけだと思っていた。だから、何もせず諦めていた。興味のないふりをしていた。

 

「彼氏作るの禁止」

 リクトが命令してみる。

「なんであんたが私の恋路を邪魔するの?」

 痛いところ突いてくるな、ひょっとしてリクトの気持ちに気づいているのかと焦る。リクトがまじまじと里香の顔を見る。

 

「おまえをだな、独り占めできないのは、俺が嫌だ」

 絶対気づいたよな、今ので。遠回しに告白をするリクト。

 それでも、半信半疑の里香はからかわれていると思っていた。

 かっこいい顔をしたリクトは他の女子にも人気がある。

 本気になってくれるはずはない。

 

「ちょっと私のことペットだと勘違いしていない?」


 里香は多分、ペットのような扱いだと認識する。


 マジで言っているのか? 恋とか愛とか何も感じていないのか? 本当に1ミリも異性として意識していないのか? リクトはショックを受ける。

 

「俺って恭介のいとこだから、里香の初恋の恭介に顔似てるよな?」

「言われてみれば――似てるかな?」

 

 初恋の人と似た人が隣にいるんだぞ。むしろ里香から告白しろ。今なら断らないから安心しろと横目でリクトは見る。


 里香は自己肯定感が低い故、告白なんて到底無理だった。

 恋愛初心者。好きだけど、そばにいれればそれでいい。

 

「やっぱり全然似てないよ。恭介さんはもっと大人で優しいし。山田君も優しい人だからやっぱりOKするね」

 おい、あの元ヤンと優等生のガリベンと全然別キャラじゃないか!! 感覚大丈夫か? さりげない優しさで里香の気を引こうとリクトは本領を発揮するが――。

 

「荷物重くないか?」

「この小さなバックしかないから、大丈夫」

 仕方がない。顔接近作戦を試みる。

 実際にリクトがこの作戦で落とした女子の数はかなりいた。

 

「何? もしかしてニキビ痛そうだって見てたでしょ?」

 いや、里香は何かが違う。よくある胸キュンポイントに反応しないことにリクトは戸惑う。さりげなく里香の手に触れる。リクトの得意分野だけど、今回はどうも勝手が違う。


 里香はいつもとは違うリクトに本当は少しどぎまぎしていた。

 でも、悟られないようにしないと、と思っていた。

 ずっと好きだったから。これからもこの関係を続けたいから、好きだという恋愛の気持ちは伝えないつもりだった。

 

「手あれひどいのよね。家事全般私が担っているから」

 少し手荒れが恥ずかしくも感じる里香。

 胸キュンしていないことにおののくリクト。 

 電車が揺れる瞬間に肩に手をまわすリクト。里香が驚いてリクトを見上げた。

 

「今日のリクト、変だよ。たしかに肩は凝っているけど」

 リクト側は胸キュンしてないし、ときめいてもいないことにひどく傷つく。

 里香は久々に触れられたことに緊張して体がこわばる。

 ずっと片思いだった。だから、お互いに簡単に気持ちは明かせない。

 何となくお互いに、ふられることはわかっていたから。


「今日、肩もんでやるから、俺の部屋来るか?」

 必死のリクト。

「何それ、珍しいなぁ」

 困惑気味の里香。これ以上期待しちゃだめだ。


「今日、これから家の用事があって無理だよ」

「じゃあ明日は?」

「明日、山田君と会うからダメ」

 

 今日、ちゃんと想いを伝えないと里香が彼氏を作っちまう。想いを伝えてもフラれる可能性が高いかもしれない……。百戦練磨のリクトも、里香の心はつかめそうもなかった。その焦りはもちろん里香に伝わることはない。

 

 リクトは葛藤する。恥ずかしくて面と向かって好きなんて言えない。あんなに他の人には好きって言っていたのに……こいつにだけは言えない、ちくしょお……。駅について、電車を降りるとあとは家に帰るだけじゃないか。時間がなさすぎる。焦りは頂点に達する。


 里香は山田と付き合おうと決心していた。

 理由は、新しい恋によって、リクトを諦めたいからだった。

 

「山田じゃなくて、俺と付き合う気はないか?」

 突然の提案に戸惑う里香。どうせからかわれているのだろうと真面目に取り合わない里香。それに、すぐ違う女子と付き合ってしまうかもしれない。付き合った後、別れた後の関係が怖かった。


「ないよ。本気でもないくせにからかわないでよ」

 なんでリクトはからかうんだろうと疑問に思う里香。もしかしたら、少しばかり、里香の存在が取られることをもったいないと思ってくれているのだろうかと密かに里香は淡い期待をしていた。でも、素振りは見せない。

 いつも彼女ができたとがっかりさせられてきたのは里香だったからだ。


「俺、おまえみたいな彼女も面白いかな、とか」

 里香はその答えにいらっとムカついてしまう。


「ちょうど彼女がいないからって、私への同情は結構です」

 早歩きになる。追いかけるリクト。


「同情じゃなくて……本気ですけど……」

「いつも美人としか付き合わないあなたが、私と付き合うなんて変よ」

「おまえ、結構美人だと思うけど……」

 なによ、今更と里香は怒りがこみ上げる。


「いっつもブスって言ってたじゃない? 信じられない。今まで彼女何人もいたのに、なんで急に?」

「それは告白を断れない結果……本命は決まっていたというか……」

 

 じっとリクトをみつめた答えは――

 

「やっぱり山田君と付き合う」

 リクトはがっくり肩を落とした。

 

 ストーカーのごとく、リクトは里香が告白の返事をする場面を偶然を装いうまくいきそうになったら、邪魔をするという作戦を考えた。

 

 あの超鈍感女が俺のことを恋愛対象としてみていないことが、そもそも問題で……などと屁理屈を並べる面倒な男がリクトだ。

 

 なんで俺、あの女のためにそんなに必死なんだろ……。

 リクトはふと我に返るが、今、里香を取られたくないことで頭はいっぱいだった。

 翌日の待ち合わせ場所を聞き出し、早朝から待ち伏せをしたリクト。

 ストーカーみたいだと思うが、なりふりをかまっていられるわけではない。 


「待った?」

 

 木の陰に隠れて見ているリクト。

 里香はリクトの存在に気づいておらず、リクトへの想いへ蓋をする。


「この前の返事だけど……つきあってもいいよ」

 

 リクトの体内に衝撃が走る。このままでは、本当に恋人同士になってしまう……。

 焦るあまり、不自然に登場してしまうリクト。

 

「あれ? 二人ともこんなところで何やってるんだ?」

「リクト?」 

 里香が驚く。


「偶然だな。買い物がてら、歩いていたらこんなところで会うとはな」

 しらじらしいか? ばれていないよな? そうだ! あのセリフを言えば、絶対イチコロだ! リクトはひらめいた。

 

「里香は俺に惚れているんだ。お前ごときで満足するはずがないだろ? 里香は俺のことが大好きなんだよな?」

 目が笑っていないが、口元だけ笑いながら、里香に問いただすリクト。

 

「はぁ? 何言ってるの? 好きじゃないよ」

 昨日からやたら告白じみたことを言われるとさすがに里香もリクトの気持ちに薄々勘づく。だいたい、何で待ち合わせ場所に偶然現れたのかも、リクトの気持ちが里香にあるのならば説明がつく。

 

「ごめん。リクトってストーカー体質あるし、山田君に迷惑かけるからこの前の告白の返事はお断りするね。本当にごめんね」

 申し訳なさそうに謝る里香。

 

「リクト、一緒に帰るよ」

 里香は俺の腕をつかんで帰路につく。二人の家は近い。ご近所だ。

 

「あんた、ついてきたでしょ。面白いものみたさでついてくるのわかるけど相手に迷惑がかかるから、そーいうことやめてよね。しかも、人の恋路までじゃまするなんて……最低」

 

「たしかに、俺は最低男だよ。色んな彼女と付き合っていたし……。ストーカーのように、里香の邪魔ばかりしていたし」

 

「でも、何? さっきのセリフ、笑える。俺に惚れているとか意味が分からないし」

 里香が笑った。リクトはバツの悪そうな顔をしていた。

 

「浮気しないならつきあってあげてもいいよ」

「え……?」

 里香が意外な提案をした。さすがにリクトの気持ちに気づいたらしい。

 

「買い物につきあってもいいって言ってるんだけど」

「あ、買い物ね」

 やっぱり鈍感な女だとリクトは肩を落とす。

 

「やばい、財布忘れた」

 リクトは焦って家から出てきたため、何も持たずに出てきてしまった。


「ほんとにドジね。本当は買い物にいく予定なんてなかったんでしょ?」

「え……?」

「私のこと、好きなら好きって言えばいいのに」

「なんで、俺がおまえなんかを……」

 リクトの頬はかなり赤い。リクト史上一番かもしれない。


「だって、私はリクトのことずっと好きだったんだよ。でも、リクトには彼女いたりして……友達ポジションでいただけ」

「あ、やっぱりな。俺に惚れてるとわかってたけどな」

 リクトは心から、里香の気持ちがうれしかったのだけれど、そのことがうまく表現できなかった。

 

「私のこと好きなの嫌いなの? 昨日からあんた様子おかしかったから」

 核心を突く勇気が出た。リクトの本気が全身に伝わってきたからだ。

 

「す……き……なんだと思う」

 なんだ、このぎこちない告白はと思う。でも、今の告白は不器用なリクトの精一杯の告白だった。里香はそれを一番理解していた。

 

「手をだして」

 里香はリクトの手を握った。それは、はじめての二人がつながった手つなぎだった。多分、この瞬間はどんな行為より二人は緊張していて、恥ずかしくて、手のひらはあせだくになっていた。

 

「私たち、今、付き合っているんだよね?」

 里香はやっぱり自信がなく、リクトに確認する。

 

「まぁ、付き合っているのかもな」

 世界中の女性に優しいはずのリクトだが、基本、里香には優しい言葉をかけない。大好きなのに優しくできないツンデレらしい。




  

 今日はリクトの誕生日なので、里香が部屋に来ている。今年は恋人として過ごしていたため、特別感が違うと感じていた。

 待て、付き合うならば――いつかは、里香とキスもするんだよな? 他の女とは 百戦錬磨のリクトだが、里香とは無理だ! キスなんて! 想像しただけでリクトは赤面する。


 リクトの部屋でいつものように談笑する。小さい時から変わらない当たり前の日常だった。今日は家族がいないこともあり、付き合ってから初めての二人きりで……いつもとは空気が違うような気がしていた。

 

 心なしか、二人の位置が近い。座る場所が近い。肩がぶつかるくらい隣だ。

  

「どうしたの? リクト? 鼻血でてるよ?」

 里香がリクトの顔を覗き込む。

 

 ちょっと想像しただけで赤面まっしぐらだ。鼻血が出るなんて恥ずかしいにもほどがある。

「鼻血? マジかよ……」

「ほら、ティッシュで鼻押さえる!!」

 里香がお母さんのごとく顔を近づけて鼻を抑えた。顔が近い。そのまま鼻血が止まらず、ぶったおれるリクトだった。

 

「リクト、好きだよ」

 里香が見上げながら、しっかり告白する。心臓のドキドキが止まらない。

 ぎゅっとリクトを抱きしめる里香。頭が真っ白で何も考えられない。

 ティッシュで鼻をおさえながら、里香はリクトの唇に軽くキスをした。

 それは長年の付き合いとはいえ、かなり勇気のいる行動で、里香にとっては一大決心のプレゼントだった。

 

「誕生日プレゼントはキスだよ」

 

 里香は大きな瞳をさらに大きく開く。不意打ちの最高のバースデープレゼントだ!!!!

 

 

 ※注意 リクトは恋愛経験値は高レベルなはずですが、里香の前では経験値低レベルになるようです。

 

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