第5話 電信柱

見上げた。見上げた。見上げた。電信柱がそこに立っていた。

君はドイツ系の祖先を持ったアメリカ人らしかった。

「ウェールズ」と言っていた。何かヨーロッパ系の…計20年何となく一緒だったけど、正直未だによく分からない。

"Carl Miller" 最悪の組み合わせだった。日本人の僕にとって”R”と”L”の組み合わせは最悪。上手く発音できないから。


いつも、「Hello(ハロー)」とか、 「Excuse me(エクスキューズ ミー)」って声かけてた。出会いは家族経営のちいさなコーヒーショップだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

電信柱と車椅子 @itadaskimanmosu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ