陽キャは攻め

そう……陽キャはなろうくんの回りくどい口上を最後まで聞いてはくれない…聞いた上で「なんだと?!」と激昂することもない。そりゃそう。そういうコミュニケーションの取り方をしないのだ、彼らは。
女神の家に着いたシーン、きっと従来のなろうくんなら「やれやれ…連れて来られちまったな」と呆れ顔()して見せるところだろう。しかし彼らは能動的に動く。
待つ、とか、やってもらう、みたいな考えがないのだ。
彼らはなろうくんと違って、母親以外の女と一つ屋根の下で過ごしたことがあるから。
まだ1話目ながらそういう格差みたいなものをまざまざ見せつけられた。死にそう。

これから読み始める諸兄の中に眉毛を整えたことがないものがあれば、今スグ母親からカミソリとちいちゃなハサミを借り、そのボサボサ眉毛をなんとかしてから読むことをオススメする。
そうすれば読了後に鏡を見ても正気を保っていられることだろう。