終章

今の世界

 精霊、かつてその力は利用され、他の国が蹂躙され、帝国が築き上げられた。

 しかし、精霊に愛される少女が己の精霊たちを連れて戦い、帝国の野望を砕いた。

 一つに無理やりまとめられていた国は、元の四つの国に戻り、それぞれの文化や言葉を取り戻した。

 それから彼らは精霊の力を恐れ、精霊に関する書物をすべて処分した。

 幸いなことに精霊使い、精霊の愛し子が再び生まれることはなく、それぞれの国は力の均衡を保ちながら、平和を維持することになった。


 精霊の愛し子、精霊使い。

 これらを語ることは禁忌とされ、人々の記憶から消えていった。


 

 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

精霊の愛し子と精霊使い ありま氷炎 @arimahien

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ