番外編 3人の恩寵

「そういえば3人の恩寵ってどんなものなんだ?」

「なんだ?聞いてなかったのか。」

別に詮索する気はないが、知ってても損はないだろう。

「私は、天使に名を与え、神に変わり恩寵を授け、神の代わりに裁きを下さると言ったところだ。」

セラフィムは天界のトップという事もあり、神に変わり、天界を納めれるほどの恩寵を授かっていた。

「俺は、相手の攻撃無効化だな。こんな恩寵だから、戦闘面の仕事ばっかなんだよな。」

ハーダエルはケタケタ笑っていた。そんな恩寵ならザナクを管理するのは仕方ないと言ったところか。

「そういえば恩寵を2つ授かることってあり得るのか?」

ふと聞きたくなった。全員出来ることの大きさに差はあるが、基本1つしか与えられない。

「そんな天使は存在せん。もし存在するなら、そいつは天界の秩序を見出しかねん。排除する対象になるだろうな。」

「ふーん、そっか。それじゃあサエルの恩寵は?」

もう知っているが、一応聞いておこう。なにかサエルは他の天使と違う、何となくだがそう思うのだ。

「サエルの恩寵は相手の心を読むこと。それを使って迷える魂を導いているのだ。」

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偽善者、天使になる。 @namadora

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