デスゲーム、というと非日常や死を連想してしまいますが、こちらのお話は日常の中で大切な人の心を乗っ取り消してしまおうとする相手と対峙して行われる、ちょっと変わったデスゲームのお話です。
大切な人の中身が変わってしまうという恐怖と、それを助けるために自分の記憶を辿ったり、大切な人の家族に会いに行ったり、どんなに頑張っても上手くいかない事へ苛立ちを感じたり……、そういった主人公の感情の揺らぎがとても丁寧に描かれていて、読んでいくうちにどんどんのめり込んでしまいます。
心を乗っ取ろうとしている相手がどんなものなのか、大切な人はちゃんと帰ってきてきてくれるのか、ハラハラドキドキしながら一気に読んでしまいました!
一体どんな結末を迎えるのか、是非読んでみて欲しい素敵なお話です!
タイトルにある『頭に咲いた白い花』
何だろう、と思ったら、まずは読んでみてください。
これは誰もが、一度は抱える問題ではないでしょうか。
同じ団地。同じ高校に通う大人しい印象の幼なじみ。
主人公の白鳥エリカは、逆にサバサバとしていて明るい印象。
よくある青春物語でしょうか? 違います。
大人しい幼なじみが、ある日を境に、爽やかな男子高校生に変わっていたんです。
高校デビュー? いえ高校二年生ですから、それも違う。
ならば、何故……。
いや、それよりも周りの印象も良くなったんだから、別にいいじゃないか。
気にする必要はない。そう思うでしょう。
しかしエリカには、ほっとけない理由があった。
そう、幼なじみの頭には白い花が!
突然性格が変わったかな、と感じる人に出会ったら、その人の頭を確認してみてください。
もしかしたら、白い花が咲いているかもしれませんよ。