第7話 女性種誕生

 始祖さんは、「男性種は無事誕生しましたので、引き続き女性種の遺伝子結合に移ります。何か質問はございますか?」と、たずねられたので。

 南部長が、「星乃さんは、クローンは存在しますが、オリジナルはもう存在しないということですよね?」

 始祖さんは、「その通りです。現在、遺伝子結合は三通りですので人間種のオリジナルを使用すると、結合時に完全に新しい生命体に引き継がれてしまいます。遺伝子情報と、記憶はバックアップしていますので、クローンなら作成が可能です。中止されますか?」

 南部長はしばらく考え込んでいましたが、意を決したように「いえ、予定通りお願いします」と、答えられました。

 始祖さんは、「予定通り、美咲様からでよろしいでしょうか?」


 美咲先生は、「はい、よろしくお願いします。」と、答えられて、衣服を脱いで右のカプセルに移動し、中に入りました。

 始祖さんはElf01の血液を遺伝子解析装置に設置し、解析装置を起動しました。

 解析装置が解析を開始し、 立体映像がテーブルの上に表示されました。

 美咲先生は、一度カプセルから出てきて解析結果の立体映像を確認されました。

 解析結果

 耳は少しとがっている

 顔は丸みを帯びた小顔

 目はヒスイ

 髪型は伸ばしかけの大人ボブで、カラーはバイオレットアッシュ

 身長175/脚長95

 B98/UB65/W45/H90

 始祖さんは、「いかがですか?修正箇所はございますか?」と、たずねられました。

 美咲先生は、「いえ、問題ありませんこれでお願いします」と、答え再び右のカプセルの中に入りました。

それでは、結合開始いたします。

 生命体結合処理開始され、Elf01との結合が無事完了しました。

 しばらくして、真ん中のカプセル内でピクリと動く気配がしたら、カプセルが開き中からとてもきれいな新しい生命体が誕生しました。

 先生は、「私は『美咲彩羽』と『Elf01』」の結合種 これからは 『ユミエル』とお呼びください」と、透き通る声で語りかけてきました。

 『リリエル』と『ユミエル』は無事成功したことを喜び合っていました。


 南部長が、「それでは、よろしくお願いします」と、答えて、

衣服を脱いで右のカプセルに移動し、中に入りました。

 始祖さんはElf02の血液を遺伝子解析装置に設置し、解析装置を起動しました。

 解析装置が解析を開始し、 立体映像がテーブルの上に表示されました。

 南部長は、一度カプセルから出てきて解析結果の立体映像を確認されました。

 解析結果

 耳は小さく

 顔は少し面長な小顔

 目はエメラルドグリーン

 髪型は腰まであるツインテールロング/前髪パッツン カラーはベージュゴールド

 身長178/脚長98

 B95/UB65/W45/H88

 始祖さんは、「いかがですか?修正箇所はございますか?」と、たずねられました。

 南部長は、「いえ、問題ありませんこれでお願いします」と、答え再び右のカプセルの中に入りました。

それでは、結合開始いたします。

 生命体結合処理開始され、Elf02との結合が無事完了しました。

 しばらくして、真ん中のカプセル内でピクリと動く気配がしたら、カプセルが開き中から新しい生命体が誕生しました。

 部長は、「私は『南彩月』と『Elf02』」の結合種 これからは 『セリーナ』とお呼びください」と、語りかけてきました。


 本田さんが、「それでは、よろしくお願いします」と、答えて、

衣服を脱いで右のカプセルに移動し、中に入りました。

 始祖さんはElf17の血液を遺伝子解析装置に設置し、解析装置を起動しました。

 解析装置が解析を開始し、 立体映像がテーブルの上に表示されました。

 本田さんは、一度カプセルから出てきて解析結果の立体映像を確認されました。

 解析結果

 耳は少しとがっている

 顔は幼さが残る美少女顔

 目はルビーとブルーのオッドアイ

 髪型は腰まであるさらさらストレートロング/前髪は目の上で切りそろえ カラーはアッシュバイオレット

 身長170/脚長90

 B93/UB65/W45/H89

 始祖さんは、「いかがですか?修正箇所はございますか?」と、たずねられました。

 本田さんは、「いえ、問題ありませんこれでお願いします」と、答え再び右のカプセルの中に入りました。

それでは、結合開始いたします。

 生命体結合処理開始され、Elf17との結合が無事完了しました。

 しばらくして、真ん中のカプセル内でピクリと動く気配がしたら、カプセルが開き中から新しい生命体が誕生しました。

 部長は、「私は『本田輝夜』と『Elf17』」の結合種 これからは 『メルフィーナ』とお呼びください」と、語りかけてきました。


 月愛が、「それでは、よろしくお願いします」と、答えて、

衣服を脱いで右のカプセルに移動し、中に入りました。

 始祖さんはElf18の血液を遺伝子解析装置に設置し、解析装置を起動しました。

 解析装置が解析を開始し、 立体映像がテーブルの上に表示されました。

 月愛は、一度カプセルから出てきて解析結果の立体映像を確認されました。

 解析結果

 耳は少しとがっている

 顔は少し面長な小顔

 目はマリンブルー

 髪型は腰まであるストレートロング/前髪パッツン カラーはグレーベージュ

 身長173/脚長93

 B95/UB67/W45/H88

 始祖さんは、「いかがですか?修正箇所はございますか?」と、たずねられました。

 月愛は、「いえ、問題ありませんこれでお願いします」と、答え再び右のカプセルの中に入りました。

それでは、結合開始いたします。

 生命体結合処理開始され、Elf18との結合が無事完了しました。

 しばらくして、真ん中のカプセル内でピクリと動く気配がしたら、カプセルが開き中から新しい生命体が誕生しました。

 部長は、「私は『松林月愛』と『Elf18』」の結合種 これからは 『エルヴィラ』とお呼びください」と、語りかけてきました。


 これで、ひと段落です。地球人の遺伝子を使用した遺伝子結合は明日に行います。

 「一度広間に戻りましょう」と、始祖さんはみんなを案内して広間に移動しました。


 *****


 「『リリエル』、『ユミエル』、『セリーナ』、『メルフィーナ』、『エルヴィラ』誕生おめでとう。あなたたちは、エルフィン星人でもなく、地球人でもありません。まったく新しい生命体です。そのため、エルフィン星人とも地球人とも子供を作ることはできなくなりました。明日も十名の女性種を誕生させます。卵から四名の女性種が誕生します。この十八名の女性種との間で子供を増やしていただき、ゴブリン星人に対抗していただきます。まだ始まったばかりのですが、私たちの進化した技術力で必ずや成功を収めることができるでしょう」


 始祖さんは、一息入れ「それでは、食事をしながらこの船のことや、今後の予定について説明します」

 「『リリエル』もうあなたには、Elf19の記憶と必要な情報はインプットしています。この船の推進方法や、制御に関しては大丈夫ですか?」

 「はい、エネルギー変換装置で各惑星からの引力を運動エネルギーに変換して推進しています。その制御は、マザーコンピューターの名前【ガルバニック・ブレイン 】が担っています。マザーコンピューターに指示できるのは現在は始祖さんただ一人です」

 始祖さんは満足そうに、「記憶および、精神生命体とのリンクも問題ないようですね。確かに現在はわたしだけが指示できるのですが、『リリエル』に権限委託の情報は入れてあります。私が譲渡宣言を行うと『リリエル』が変わって指示を行います。しばらくは私について慣れてもらいます」


 「あなた方の記憶と私の娘たちの精神生命体の間で、食い違いが発生する可能性がございますので、確認を込めて説明いたします。 まず私どもに法律、通貨はございません。犯罪が起こる理由の一つが、貧富の差です。必要なものは物質変換装置で作成が可能なので、通貨も必要がありません。もう一つが、相手をだます、または秘密にすることで発生する食い違いで犯罪は発生しますが、そもそも精神生命体相手で秘密を持つことは不可能です。そのため、地球での記憶の中にある情報も共有されてしまうため、混乱が起こると思いますが、慣れていただくしかございません」


 『リリエル【星乃哉太】』は始祖さんに

 「始祖さんは、つえを所持されていますがそれはいかなるものでしょうか?私の記憶の中にないのですが」

 「これは小型のエネルギー変換装置です。娘たちは所持する前に凍結保存したため記憶にないのでしょう。情報としては皆さんの記憶に入れてあるので、手にすれば使い方はわかるでしょう」

 ここで、メイドアンドロイドが、食事を運んでまいりました。

 「始祖さんは、どうぞおあがりください。今後の予定を食べながら聞いてください。

 まず初めに、地球に私たちの基地を作ります。地球基地では、安全に子供を育てたり、元素収集を行います。 地球の基地はもとあなた方の学校がある瀬戸内に無人島を見つけましたのでそこが最適と考えています。次に、火星の地下に前線基地を作ります」


 食事が終わっても、しばらく雑談をしていましたが、始祖さんが「本来私たちは睡眠を必要としませんが、精神生命体が疲れた場合は睡眠が必要になることがあります。精神生命体はこのような場合、適切な休息をとることが大切です。本日は皆さんの精神生命体はかなり疲労してるのでゆっくりお休みください。また明日は残りの遺伝子結合を行います。それでは寝室に案内します」

 広間から生命体管理研究室に行く時より少し右の壁に始祖さんが手をかざすと、壁が透明になりその先の通路に私たちの名前が書かれたプレートが張られていました。

 始祖さんが、「このプレートに各々が手をかざすと部屋に入れます。室内のいろいろな操作は思考するだけで操作が可能です。明日は起きられたら先ほどの広間に集まってください。それではゆっくりお休みください、おやすみなさい」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ジェネシス・フォース:新たな生命体の誕生と地球の危機 @mitukiluna

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ