第2話2-1
終業後傑の自室に呼び出された私達はリビング中央の大きめのソファーに座って良和に入れてもらった入れてもらった飲み物を受け取りながら傑の話を聞いていた。
「その夢魔の彼女は、碧さんですよね」
録が以外でもない名前を出して答えを促す。
「あぁ、ほんと地位のある奴は企みごとをしないと死んでしまうのか。」
この場にいる凪以外の全員が魔の世界では地位ある人間なのに、自分のことは横に置いて話している傑さんを見ながら翔くんが声をかけた
「彼女が今回の件を知っていると仮定して、傑様にお話したのは何故でしょう。」
「夢魔のが言っていたのは今回の件は学園でも我でもなく別の思惑があると言っていたな」
「それでは、翔様か、奏か、どちらかでしょうか」
「仮定をいくらしてもきりにゃいにぁー」
それまで黙って難しい顔をしていた凪が口を開いて思考を放棄したいと遠回しに告げながら欠伸をする
凪がいるだけで緊張感が続かなく言いも悪くも全体の雰囲気が柔らかくなる
「なんにしろ奏は僕と一緒にいれば問題ないでしょう。例の奴らが録たちのところでも同様2人が一緒なら問題ない」
翔くんが周りを見渡しながら信頼と安心を言葉にした時凪がふとした疑問を口にする
「そう言えば普通科3クラスあったけどもう人クラスは誰かいるの?」
「もう1クラスは、特進の教師、吸血鬼狩りを追いやったからな」
思いがけない言葉が聞こえた気がする。
傑さんはしれっと言ったけど、吸血鬼狩りって、ヴァンパイアハンターだよね?翔くんの敵じゃないの?
「あぁ彼女ですか。なら大丈夫ですね」
「あの方がいるとなると少々面倒ですが、まぁ大丈夫でしょう。」
翔くんも録も知り合いだったのかサラッと聞き流している。どういうことだろう。
「ハンターの彼女ってエキのこと?やめたんじゃにゃかった?」
「この学園の特進の教師になってもらったから狩りは辞めたんだ奴は教師のが向いている」
なるほど元吸血鬼狩りなのか。そしてハンターよりも先生の方が向いていると。どんな人だろう。会ってみたいな。
「奏。エキには会わない方がいい。」
「エキは奏とは相性が良くありませんね」
「絶対近寄らないようにね!」
どうしてだろう。3人から先回りして会うなと注意を受け好奇心が顔から消えないまま不機嫌顔になるという器用なことをしながら奏は口を開く
「もし、問題の対象が翔くんたちでも、自分たちだけで問題を解決しなくてはいけないの?」
問題が学園ならけが人は少ないだろう。傑にぃでも同様被害は少ないはずでも翔くんたちが狙われていたとしたら?対象が翔くん立ちより強かったら?
不安と恐怖で暗闇に飲まれそうになった瞬間
「奏大丈夫。」とても暖かい安定した声が聞こえてくる。翔くんがこちらを見ながら暖かい眼差しを向けてくれていた。
「猫のは超近距離、犬の近距離プラス中距離、吸血鬼の戦い方は我と似ている。負けはないよ」
傑にぃもリラックスしたまま当たり前を口にしたと言わんばかりの表情。
「付け加えれば、私と鬼祷傑様は負ける戦いはしません。どんなに苦戦しても必ずこちらに利益のあることしか受けません。」
「そうだよかにゃ!録くん腹黒どころか漆黒底なし沼にゃんだから!」
最後の凪の言葉は関係ありそうでないなんとも気が抜ける言葉だったが、全員から負けはないと聞けて安心した。恐怖で震えていた指先も落ち着いてきて冷めきったココアを飲もうと持ち上げたら横から伸びた手に取られる。
「あ、」「温かいの入れ直したから、こっちを飲みなぁ」珍しくルカにぃが入れてきてくれたマシュマロ入りのホットチョコレートを飲み一息ついたところで問題会議はお開きになった
ただのアルビノではありませんでした reve @mien
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