第2章 5月

ミサンガ作り

5月に入りだいぶ野球部のマネージャーの仕事にも慣れてきた。あれから1年生は2人来て計3人になった。有希先輩が言ってた通りマネージャー同士は本当に仲良し。先輩皆優しいしやってて楽しい。夏の大会に向けて野球部は練習をしてる。今年の夏は甲子園に行きたいって言ってたな智兄。


「愛華ちゃん、今から夏の大会に向けて皆にお守り作るから手伝って。」

「あ、はい。今行きます。」


そう、マネージャー業って色々あるんだけどお守りとかも作らないといけない。ちなみに裁縫は得意だから少し自信はある。グラウンドでの練習の補佐をする人と中でお守りを作る人と分かれる。


「愛華ちゃん、今回はミサンガと野球ボールを作るんだけどどっちしたい?」

「ミサンガを作った事がないのでやってみたいです。」

「OK。そしたら優奈、愛華ちゃんそっちに行くからお願いね。」

「はーい。愛華ちゃん、こっち。」

「はい。」


優奈先輩は私の1つ上の先輩。優奈先輩は何でも器用にこなす先輩で憧れ。ミサンガ作りって難しいのかな。やってみないと分からないからやろうっと。


「愛華ちゃんは刺繍とかはしないの?」

「刺繍はしないですね。でも裁縫はするので智兄のお守りとかもよく作ってました。」

「智先輩、私達が作ってた御守りとは別の物も付けてたから妹からだったんだ。」

「はい。」

「ミサンガはそんなに難しくないよ。覚えたら直ぐに出来るようになるからね。」

「ありがとうございます。」


優奈先輩に習いながら不慣れになりながらも一生懸命作った。基本の編み方を最初に習ってほそれを練習するんだって。慣れてきたら本格的に作るみたい。


「最初から誰も上手く作れないから安心していいからね。ゆっくり丁寧に作っていく事が大事かな。」

「分かりました。」


そうだよね、誰も最初から上手くいく人なんていないよね。練習して早く上手にならないと。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私の恋した相手は @azusaarashi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る