部活
入学した次の日から部活動見学等が始まった。私はどうしてもやりたい部活があった。それは野球部のマネージャー。智兄が野球部っていうのもあるしマネージャーっていうのに少し憧れがある。
今から野球部の見学をしに行く。
「愛華ー、今日部活動の見学行く?」
「行くよー。心菜は?」
「私も。愛華はちなみに何の部活にするの?」
「野球部のマネージャーにしようかなって。」
「そうなんだ。私は吹奏楽部だから別々だね。」
「吹奏楽か。私も中学は吹奏楽だったよ。でも高校ではマネージャーしようと思ってる。」
「そうなんだ。じゃあまた明日ね。」
「うん!」
同じクラスにはまだ幼稚園で一緒だった心菜としか話せてない。心菜は吹奏楽か。私も中学の時は吹奏楽してたな。
あ、そうそう。お互い呼び捨てで呼び合う事になったの。
エレベーターで1階まで降りたら
「愛華、今日来るの?」
「うん、そのつもり。智兄今から練習でしょ?」
「お前が迷子になりそうだから迎えに来たの。」
「ありがとう。」
「とりあえずこっちな。」
「うん。」
智兄に連れられてまずは野球部の部室へ。沢山の先輩方が準備されていた。その中には
「智兄、桐生先輩って野球部なの?」
「桐生先輩?…あぁ優汰の事か。そうだよ。野球部のエースだ。」
「へぇー。」
「あ、宮里ー。新しい野球部マネージャー希望いるから。」
「え、誰々。」
「俺の妹の愛華。よろしく。」
「妹か。私は宮里有希。よろしくね。」
「よろしくお願いします。」
「マネージャーはこっちでお仕事があるから来て。」
「はい!」
智兄がマネージャーをしてるであろう3年生の先輩に声をかけてくれた。宮里先輩っていうんだって。
宮里先輩に着いて行くとグラウンド。そこでは他のマネージャーさん達が色々準備をしていた。
「まずは野球部マネージャー希望として来てくれてありがとうね。マネージャーは3年生3人、2年生2人。1年生はまだ愛華ちゃんしか見学に来てないわ。マネージャー同士は本当に仲良しだから安心して。」
「はい!」
「おいおい仕事は教えて行くから今日はゆっくり見学して。」
「ありがとうございます。」
野球部のマネージャーさんって人数少なめなんだな。もっといるもんだと思ってた。
「君が智の妹?」
「あ、はい。新垣愛華と言います。兄がお世話になってます。」
「はは。緊張しないで。俺の名前は桐生優汰。智とは幼馴染だよ。」
「そうなんですね。」
これが初めて桐生先輩と話した瞬間だった。え、というか智兄と幼馴染なの?初めて知ったよ。
「もし良かったらマネージャーになってね。」
「ありがとうございます。」
えっ、普通にマネージャーとして誘いを受けちゃった。
それから数日間色々な部活を見て回ったけどやっぱり野球部のマネージャーになる事を決心。智兄もいるから安心出来るんだよね。
マネージャーとして頑張るぞー。
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