私の恋した相手は
@azusaarashi
第1章 4月
出会い
4月、私は高校生になった。地元では有名な私立高校。文武両道で部活も強くどの部活も全国レベル。勉学の方も毎年有名国立大学に何人も進学する人がいる。
私はその学校で1番上のスーパー特進クラスに進学。自分でもビックリしてる。
ちなみに2人の兄もこの学校。2つ上の兄とは1年だけ重なる。
今日は入学式。楽しみにしてた。中学からの同級生で同じ学校に進学した子と向かう。門をくぐりまずは掲示板を確認。クラスが発表されてるからだ。確認すると私は1年1組だった。
「愛華、何組だった?」
「私は1組だったよ。結菜は?」
「私は5組。クラス離れてしまったね。」
「ねぇ。でもこれからも仲良くしてね。」
「勿論!そしたら教室向かおう?」
「うん!」
中学からの同級生は山口結菜。クラス、離れちゃった。同じスーパー特進クラス受かったのに。この学校はスーパー特進以外に特進コース普通コース、スポーツコースとある。
1学年全部で17クラスあってスーパー特進は5組まで。特進コースが6組、普通コースが5組、スポーツコースが1組なのだ。
学校の規模としては結構大きいのかな。学校の中に入ってクラスに向かう。
「愛華、お前何組?」
「智兄!1組だったよ。」
「お、じゃあ成績優秀だったんだな。」
「クラスって成績で決められてるの?」
「そうだよ。」
「へぇ。」
「1年生のクラスは5階だからエレベーター使えよ。」
「ありがとう!」
学校の中で2つ上の兄、智兄に出会った。教室の場所を教えてくれた。
この学校クラス数も多いし他にも色々な教室があるから大きい。だからエレベーターもついてる。
エレベーターで1年生の教室があると言われてる5階へ。結菜とは教室の前で別れて中に入る。周りを見渡したら誰も知ってる人はいない。
同じ中学の子は誰もいないのか…。
「愛華ちゃんだよね?覚えてる?幼稚園で一緒だった…」
「ん?もしかして心菜ちゃん?」
「そう!久しぶり!」
「久しぶり!同じ高校なんだね。」
「愛華ちゃんも1組?」
「うん!」
「そしたら同じクラスだ。これからよろしくね!」
「こっちこそ!」
知らない人ばかりだと思ってたらまさかの幼稚園が一緒だった心菜ちゃんが。
少し安心!心菜ちゃんと時間までお話をしてた。話を聞いてたら心菜ちゃんも同じ中学の子が同じクラスにいないんだって。
だから私を見つけた時嬉しかったって。
そう言って貰えて嬉しいよ。
それから時間になり先生が中に入ってきてこれからの事を色々話された。そしてそのまま入学式が行われる体育館へ。
1組から入場して全員が入場し終わった所でやっと式が始まる。校長先生の話や同窓会会長の話。
そして在校生代表の挨拶となった。
「在校生代表挨拶。代表、桐生優汰。」
「はい。」
これが私と彼の初めての出会いだった。
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