26~30

26.

テレビに出演中のサイキッカーDKが言った。「今から、皆さんの体を浮かせましょう。僕と波長が合う人ほど、よく浮かぶはずですよ」わずかに浮かぶ芸能人達。だがテレビを見ていたJKは、天井に張り付いていた。


27.

校庭から桜の木がなくなったことに驚いたDKだったが、周囲の誰もその木を覚えていない。それどころか、誰も桜というものを知らなかった。どうやら桜のない異世界に転移してしまったらしい。その翌日、隣のクラスに「さくら」というJKがいることを知る。彼女の両親は、何かを知っている……?


28.

家出したDKは、女子高生のフリをしてSNSで泊めてくれる人を探した。女装して待ち合わせ場所にいくと、待っていたのは自分と同い年のDKで、一人暮らしのアパートに連れて行かれた。だがそのDKは、男装したJKで……。二人の秘密の同棲生活が始まる。


29.

すれ違いざまに、DKのポケットから財布を盗んだJK。"売上金"を数えていると、下半身が妙にすーすーする。なんと、財布を盗まれた瞬間、DKがJKのぱんつを盗んでいたのだ。雑踏に消えていくDKを、JKは追いかけた。


30.

八か国語を話せることが自慢のDKは、街を歩いているとき、聞いたこともない言語を耳にした。その言語を話しているのは、どう見ても日本人のJKたち。たまらず声をかけると、彼女たちはオリジナルの人工言語で会話していたと明かした。JKたちに誘われるまま、DKは人工言語沼にはまっていく。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

こうして彼らは知り合った 黄黒真直 @kiguro

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ