21~25
21.
とあるSNSで、存在しないアカウントに向かって、日々の愚痴を送り続けているJK。だがある日、そのアカウントから返信が来る。どうやらDKが作ったアカウントのIDが、JKの送っているIDにたまたま一致したらしい。
22.
一億円の入ったバッグを拾ってしまったDK。動揺するが、そのバッグには持ち主の住所が書かれていた。そこへ持っていくと、大豪邸からJKが出て来た。「あなたのような誠実な男性と結婚したいと思っていたんです!」
23.
歌手を目指すJKは、毎日人気のない廃屋の傍で歌の練習をしていた。だがある日、その廃屋からDKが出てきた。実は廃屋ではなく、彼がこっそり一人暮らししている家だったのだ。作曲家を目指しているというDKとJKの、秘密の特訓の日々が始まった。
24.
DKは毎日不思議に思っていた。日課のジョギング中、ある場所でだけ、妙に良い花の香りがするのだ。どこに咲いているのだろうと思っていたが、いつもより少し早くジョギングに出た日に、香りの正体を知った。自分とルートが重なっている、JKの香水の香りだったのだ。
25.
呪いの人形にしては妙だと、JKは思った。黒髪が少しずつ伸びているが、根本が茶色いのだ。お祓いしようと神社に持って行くと、ばったり出会ったDKも不気味な人形を持っていた。その茶髪の人形は、少しずつ髪が短くなっているという。
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