第2話 ステータス
<確認>ボタンを押したらポンと軽い音と共に<クエスト№1がクリアしました>とメッセージが表示された。
「……これ、クエストだったのか?」
若干の困惑気味ながらもメッセージの下にある<確認>ボタンを押すと『報酬を配布しました』のメッセージが表示され、出入り口の横の箱の中から「ッガタ!」と音がする。
「ん?」
箱の方を見ながら、そういえば箱の中を調べていなかったと今更ながら思い、箱に近づくと<クエスト箱>とホログラムが表示される。
「ぉお!」
急にホログラムが出てきたので顔を守るように手を振ると、ホログラムにあたり、ピロンと音がなり<クエスト箱>の説明が表示された。
<クエスト箱>:クエスト時に用いる納品する際や報酬を受け取る際に用いる箱
どうやらホログラムに触れると説明が表示されるようだ、さっそく先ほどクリアした<クエスト№1>の報酬を確認する。
中身を確認すると<基本レシピ1>と短剣が入っていた。
箱から取り出すと、モニターからピロンと音が鳴り、確認すると<ステータスを確認しよう>と表示されていた。
どうやらこのまま、チュートリアルが開始されるらしい。
画面をクリックすると<ステータス><パーティー><サーヴァント><アイテム><レシピ><クエスト><掲示板><ヘルプ>がある、<ステータス>と<ヘルプ>と<クエスト>の三つ以外は選択できないようだ。
<ステータス>をクリックするとステータスが表示された。
Lv:1
名前:アユム
種族:ヒューマン(人間)
二つ名:なし
職業:錬金術師
心:3
技:3
体:1
神:3
SP:5
スキル:なし
「名前を入力した覚えがないのだが……」
異世界に転移させることが出来る存在だ、名前位朝飯前なのだろう、一般的なゲームに有るような体力や魔力といったものが存在せず、なじみのない心、技、体、神のステータス、ステータスをクリックしてみると説明が表示された。
心:魔法に関係するステータス
例:魔力、魔法攻撃力、魔法防御力
技:生産に関係するステータス
例:器用さ、鍛冶、裁縫、調合
体:肉体に関係するステータス
例:体力、力、速さ
神:???に関係するステータス
例:運、クリティカル攻撃
Lvは1上がるごとに職業に対応したステータスが1~2上昇し、任意に1上げることが可能なようだ。
スキルは職業に対応したものと条件を満たしたスキルが習得可能な様だ、またスキルは習得量が多いほど成長が遅くなるらしい、器用貧乏な職業の錬金術師はスキルの取得には気をつけようと心にとどめておく。
神のステータス???が異様だがとりあえずステータスの確認は終わった。
ステータスの説明を読み終わるとポンと軽い音がなり<ステータスを確認しようがクリアしました>とメッセージが表示された、<確認>ボタンをクリックすると
『サーヴァントチケットを取得しました』と表示された。
「サーヴァントチケット?」
心当たりはある<ステータス>があった欄にある<サーヴァン>だ、戻て確認してみると<サーヴァント>がクリックできる様になっていた。
さっそく<サーヴァント>をクリックしてみると、キャラクターメイキングが開始された、種族、職業、性別、スキルの選択肢に一番最後にはオススメがあるがここはどんなのにすればいいか分からないので、オススメ一択になる。
選択すると懐かしの砂時計マークが表れ、くるくると回る
『<白輝獣の幼体>を取得しました、サーヴァント登録しますか?』
迷わず<Yes>をクリックした。
クリックと同時に、床に幾何学模様の魔法陣が現れ、光があふれる。
「ニャー」
光が収まるとそこには白い体毛の猫がいた、この猫が白輝獣の子かと疑問に思ったが子という事は幼体なんだろうと納得した。
「よろしくな、ネア」
アユムがそう言って手をしたから伸ばすと、ゆっくりと匂いを嗅ぎ初め、手をペロペロとなめ初めた。
ネアの名前の由来は神話に登場するネメアーの獅子からとった、他にもあの有名な獅子スカーフェイスからフェイにしようかとも思ったが、スカーフェイスよりネメアーの獅子の方が神話に出てるくるぐらい、位が高そうだからそっちにした。
白輝獣が何かわからないが幼体で猫と同じ大きさからして生体になれば結構な大きさになりそうだ。
しばらくネアと戯れた後、モニターを確認するとメロのステータスが表示されていた。
Lv:1
名前:ネア
種族:白輝獣(幼体)
二つ名:なし
職業:狩人見習い
心:3
技:4
体:4
神:4
SP:0
スキル:噛みつきLv1 威圧Lv1 俊敏Lv1 気配察知Lv1
隠密Lv1
ユニークスキル:氷纏
「……強くね?」
視線を向けると近寄って体を擦り付けてきた。
白輝獣という種が強いのかアユムが弱いのか判断できないが気にしないでおこう……自分の為にも
ネアの確認が終わり、次は自分の番ださっきから気になっていた、スキルの習得だ、職業が錬金術師で近接戦闘はオススで出てきたメロが担当できそうなのでささっとスキルリストを確認し、習得した。
Lv:1
名前:アユム
種族:ヒューマン(人間)
二つ名:なし
職業:錬金術師
心:3
技:3
体:1
神:3
SP:0
スキル:錬金術Lv1 調合Lv1 鑑定Lv1 短剣術Lv1 闇魔法Lv1
一番初めに決めたのが錬金術だ、職業が錬金術師なのに錬金術が使えなかったら話しにならないので真っ先に習得した。
次が調合、錬金術がどのようなものか分からないので念のために習得した、もしかしたら錬金術とのシナジーがあるかもと期待している。
三番目が鑑定出来た物の良し悪しがわかる様に習得した。
四番目の短剣術は一番初めのクエストで短剣を貰ったので習得
最後はなぜか習得可能になっていた闇魔法、魔法の中で闇魔法だけ習得できた、異世界で魔法を使えるのはうれしいが、陰キャ野郎と言われているみたいでなんだか複雑だ。
まぁ、気のせいだと思うのだが……
アルク・ワールド 甘党七味 @kaisin0
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。アルク・ワールドの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます