終章 続く世界に君はいない

続く世界に君はいない

 君だったら。そんなことは考えても意味はない。


 現実として、俺は空崎先輩を救うことが出来た。


 空崎先輩を死なせてしまったのは大問題だ。


 だからといって、俺が無価値だったというわけではなく。


 君が生かしてくれた俺は、少しだけ空崎先輩の力になることが出来た。


 だったら、君と俺が存在していたことで、空崎先輩を救うことが出来た。


 後ろばかり向いていても仕方ない。


 前を向こう。


 続く世界に君はいないということを受け入れよう。


 空崎先輩もいなくなってしまったが、進藤みたいな根は良い奴がこの世界にはきっとたくさんいる。


 無理に命のことや空崎先輩のことを忘れようとする必要はない。


 俺の心の中に、二人とも生きている。責任を持って俺の心の中で生かす――

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続く世界に君はいない ナナシリア @nanasi20090127

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