森の奥の屋敷にて新たな主人を待つ。それは血ではなく、魂の契約。

高ランクの魔獣やモンスターが跋扈する不帰(かえらず)の森の奥には、大きなお屋敷が鎮座する。家精霊ブラウニーが管理するその屋敷には、招かれた者しか踏み入ることが許されない。招かれざる者が足を踏み入れると、美少女メイドの剛腕に沈むことになる。

パーティを追放された魔術師のカインは、国家錬金術師だった偉大な祖父の名のもとに屋敷へ招かれた。そこで出会ったのは精霊王ミリアとオートマタのメイドたち。祖父とミリアの願いは、いつしかカイン自身の目標へと変わる。


魔術と精霊と錬金術。ワクワクな要素が上手く組み合わさった世界観です。人里離れた森の奥で愉快な人外美少女たちに囲まれるハーレムスローライフ要素もありつつ、モンスターの素材を使ったクラフト要素もあります。多くの人が手に取りやすい親しみやすさと、細やかな描写力の掛け合わせが絶妙です。森と屋敷の描写が特にお見事でした。

人間と精霊核を持ったオートマタ。前途多難な恋はまだ始まったばかり。多くの人に見守っていただきたいと思います。