LGBTQ+が現実社会の中で生きていく物語

異世界タグではありますがご都合主義はなく結構リアル。自分の定まらない性と厳格なルールを振りかざす社会との葛藤が生々しいまでに描かれています。
特にティモシーの音楽家としての生活は中世から続くヨーロッパの作曲家達を彷彿とさせます。

重い展開が連続しますが、文字数や文章が読みやすい事もあってついつい気になって読んでしまう。数ある同性愛をテーマにした作品の中でこのお話は終始ビターな味わいを醸し出しています。重厚な物語をお求めの方は是非!

追記
後書きにはLGBTQ+の詳しい解説があり。ジェンダーについて分かりやすく書かれているので手軽にお勉強できます。

その他のおすすめレビュー

naimedさんの他のおすすめレビュー489