i(アイ)の残像~詩中に突如出現した文字

与方藤士朗

謎の小文字・ i (アイ)の出現背景に迫る。

中学時代のある恩師を題材に、詩を書いた。

 その先生、もとい詩人の名は、井元霧彦。2022年没。

 本名は別にあるのだが、本名もまた、詩人っぽいお名前。

 詩人名のほうが本名っぽいが、これも微妙に、何だかな。

 思うところあって、詩を書いておりました。ボチボチね。

 井元先生じゃなくて、もちろん、私が書いておりました。

i

・・・ ・・・ ・・・・・・・


さあ、書きあがった。早速、うPしようか。

 しかしその前に、ちょっと待て。推敲くらいしておこう。

 その判断、懸命だったことは言うまでもないと思われる。

 押忍と叩く、もとい、推すと叩くはどっちがよろしいか。

 井元先生に聞くわけにもいかない。今はもはや、故人だ。

 亡くなられた人に聞くわけに、行くわけないでしょうが。

i

。。。 。。。 。。。。。。。


 全体を見渡すべく、赤ネズミさんでスクロールしてみた。

あ、れ、れ? あ、れ、れ? あ、れ、あ、れ、あ、れ、れぇ~~!!

 な、何が起きているのか? なぜこんなところに、?!?

 よく見てみれば、確かに、変なところに変な文字が一つ。

 ある段落の空白行になるべきその1行に、 i の文字。

 それもご丁寧に、段落の一番上の位置に、あったのです。

i

!!! !!! !!!!!!!


こ、これは、何なのか?

 単なる消し忘れというか、ま、そんなところでしょうな。

なぜ、こんな文字がここに?

 そんなもん、知らんがなとしか、言いようがなかろうに。

消せばいいのでしょうか?

 それも知らん。あんた、自己責任という概念、ないのか?

i

??? ??? ???????


 誤植(誤変換)って、時に、筆者をどきっとさせるのね。

 このときも間違いなく、そうでした。

 というより、それ以外の何物でも、ありませんでしたね。

 まさか、このローマ字の小文字、あの先生の ・・・ ?

 そう、そのまさかに、気付きました。

 さすれば、もう、これは意識して表現せねばなりません。

i

!!! !!! !!!!!!!


他の行の終りにも、Iではなく i の文字を、打込みました。

 そうしてここに詩が一変、もとい一編、この世に生まれましたとさ。

 そしてさらに、この詩にも、その文字は、ちゃんとやってきました。

i

・・・ ・・・ ・・・・・・・

 i = イモッチ、否、詩人の大先輩・イモトキリヒコの残像

。。。 。。。 。。。。。。。


↑ 詩は、↑のピリオドでおしまい。

そして、へびのあし

https://kakuyomu.jp/works/16817330655841070703/episodes/16817330655841674213

 ↑ 詩人だった、あの恩師の声

この詩ができた背景を、今回、試作ではなく「詩作!」しました。

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i(アイ)の残像~詩中に突如出現した文字 与方藤士朗 @tohshiroy

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