次々と衣服を脱いで行く女を、横目で見ながら龍彦は女に質問した。

「まだ、裸になるのか…、何でそのまま変身できないんだよ…」

「はい、そういう構造になっておりますので、申しわけありません」

 ウェイパークスと名乗った女は、見ているうちに日本人女性に変身してしまった。

「何か、あなたのお好みとか、ご要望はございませんか。どのようにでも変われますので、何なりとおっしゃってください」

「へぇ、何にでも変身できるのか…。それはすごいな……」

 もう、驚くことに慣れてしまったのか、ウェイパークスが変身した日本人仕様の見事な肢体を見ても、龍彦は別段目を逸らすこともなくしきりに感心しまくっていた。

「それじゃ、胸はというか、おっぱいはやっぱり大きめがいいな。オレ巨乳の娘が好きだから…、それから眼はパッチリとした二重がいいな。それにお尻も大きくて腰はキュッとしまってて……、それくらいかな。いまのところ思いつくのは…」

 龍彦の心の中を検索してウェイパークスは、彼の描いている理想の女性像を現出して行った。彼女が変態した日本人女性像は、どこを取っても欠点となるようなところは、何ひとつ見出すことのできないほどの、ほぼ完璧に近いパーフェクトボディーの肢体であった。

「いかがでしょうか。龍彦さん」

「いい…、いいよ。最高だぁ……」

 龍彦は自分の描いたイメージどおり、ウェイパークスの変態した姿を目の前にして、満足そうに頷くとニッコリと微笑んだ。

「よし、きみはいまから外人仕様でなくなったんだから、ウェイパークスという名はちょっと合わないな…。今日からきみの名前は「志乃」にしよう。志乃って云うのはさ。オレの初恋の人の名前なんだ。なかなか、いい名前だろう…」

龍彦は、初恋の人の名前を異次元のアウターゾーンからやって来た、ウェイパークスというアンドロイドに新しい名前として付けた。

「志乃という名前、とてもいい名前ですわ。わたくしにぴったりの名前です。ありがとうございます」

「あ、それから、そのわたくしというのは止めた方いいよ。堅っ苦しくて行けないよ。これからは自分のことは「わたし」にしたほうがいい。それから、きみとの続柄なんだけど親戚の娘ってことでいいかな…、そうでもしないと世間の眼はうるさいかね。まあ、こんなところでいいだろう。オレがいま云ったことは、ちゃんと記憶しといてくれよ」

「解ったわ。龍彦さん、わたし頑張るわね」

「いいぞ。志乃、その調子だ…」

「まあ、ほんと…。わたし、うれしいわ…。龍彦さん」

 このアウターゾーンからやってきた。アンドロイドのウェイパークスは志乃という、この上もないグラマラスな日本人仕様に変身を遂げ、はち切れんばかりの豊かな胸を揺らし ながら龍彦に抱き着いてきた。

 いきなり抱き着かれて勢い余った龍彦は、志乃もろともにもんどりを打って倒れこんだ。

そして、そのたわわに揺れるふたつの乳房が、龍彦の胸に押し当てられてきた。龍彦の胸に触れている隆起物からは、柔らかな感触とかすかな温もりが感じられた。

志乃はやにわに自分の乳房を龍彦の口に押し当ててきた。

「うっぶ…、何をするんだい。志乃、」

「うふふふ…、これはわたしがしばらく龍彦さんのところに置いてもらうお礼よ」

「お礼って…、でも、志乃のおっぱいって、何だか本物みたいな感じがするなぁ…。だって、志乃はアンドロイドだろう…。それがどうして…」

「あら、いやぁね…。龍彦さんは、もう忘れたのかしら…、先ほど説明してあげたじゃない…。わたしはね、龍彦さんが頭の中で思い描いているような、アンドロイドとはまったく違うの。龍彦さんは、アンドロイド・イコール・ロボットみたいなものと、考えていらっしゃるようですけど、アンダーゾーンのテクノロジーは、地球文明の千年以は進んでいるわ。だから、わたしは地球人類の女性と、ほ¬とんど変わらない機能が備わっているっていいましたわ。だからおっぱいを吸われたら、それなりに感じてAIに記録されるし、それなりに気持ちもよくなるわ。龍彦さんさえよかったら、おっぱいも出してあげられるわよ…」

「え…、そんなこともできるのか…。志乃は…」

「わたしたち、アンダーゾーンのテクノロジーは、地球の千倍以上進歩しているって説明してあげたでしょう。さあ、龍彦さん。おっぱいを出してげましょうね…。もう、龍彦さんくらいの年頃だと、お母さんのおっぱいの味も忘れたでしょうから、存分にお飲みになってくださいな…」

 志乃がそういうと、龍彦の口の中は甘い乳汁で満たされていった。

「うわぁ…、うっぷ…。本物だ。本物のおっぱいだぁ…」

「どう、懐かしい味でしょう。でも、わたしにもできないことがあるわ。それは、子供が産めないってことなのよ…。それに、わたし地球人とはしたことがないのよ…。いい機会だから龍彦さんさえ、よろしかったら試してみていただけないかしら…」

「ちょ…、ちょっと待ってくれ。志乃、試すっつってもお前…。そんなことは、そう簡単に云わないでほしいな…。人間は志乃が考えているよりデリケートなんだよ。いきなり、どうぞと云われても『はい、そうですか』って、わけにはいかないんだよ。まいったなぁ。もう…」

「あら、そうですか…。失礼しました。でも…、龍彦さんの下半身は先ほどから、しっかり反応を示してるんですけど、これはどのように解釈すればいいのですか…」

 志乃は、そういいながら左手で、龍彦の股間にやさしく触れた。

「うわぁ、触るな…」

 龍彦は慌てて起き上がろうとしたが、志乃の体重がかかっていて、思うようには体が動かなかった。志乃はふたたび自分の乳房を龍彦の口にふくませると、左手だけで龍彦のベルトを外しズボンとパンツを下ろしてしまった。

「うわ…、何してんだよ。こら、やめろ…。変態アンドロイドめ…」

 志乃はさらに、龍彦のものをそっと握りしめると、ゆっくりとした動きで上下に擦りはじめた。龍彦の口に含んだ志乃の右の乳房からは、止むことを忘れたように乳汁があふれ出た。志乃のやさしい愛撫によって、龍彦の股間は完全に屹立を遂げていた。

 すると、志乃は龍彦の口から乳房を放すと、屹立したものを口に含みさらに上下運動を加えてきた。

「うわぁ…、し、志乃…、そんなことまで出きるのか…」

「いかがですか。ご気分は…、地球人はこういうことをして差し上げるると、非常に快感を覚えるということを、わたしのAIにデータされていたのでやってみました」

 志乃は、さらに手と口を使い上下運動を繰り返した。龍彦も抵抗をやめ志乃のするがままに任せた。すると、龍彦の昂りはついに頂点まで達し志乃の口の中に、大量の白い液体を放出していた。

「あああぁ……」

 ぐったりとうな垂れたままでいる龍彦に、志乃は口を放さないまま上下に動かし続け、龍彦のものはたちまち元どおり甦っていた。

「龍彦さん、だいぶ溜まっていらっしゃるようですので、きょうは徹底的にわたしが抜いて差し上げますわ。今度はこちらのほうで…」

 志乃がいうまでもなく彼女のいない龍彦は、ここしばらくしていないことを思い出した。

 龍彦のものを自分の秘部に押し当てて、自ら腰を落とし続けざまに体を上下に動かし始めた。龍彦を包み込んでいる志乃の体は、微妙な動きを見せて怪しげにのた打ち回り、龍彦はたちまち頂点に達しかけていた。

「うわぁ…、何これ…、こんなの初めてだぁ…。うわぁ…」

 龍彦は立て続けに放出して果てた。

「うわぁ、志乃。もういいよ…。もう止めてくれ…」

「そうですか…。でも、わたしのAIデータによりますと、まだまだ足りないと出ておりますが、あまり溜まり過ぎますと体に悪いと思いますので、もう少し抜いて差しあげますから、どうぞ遠慮などなさらずに、お気楽になさっていてください」

 志乃は、そういうと手と口を使い巨乳を揺らしながら、龍彦のものに刺激を与えていくと再びピークを迎えて行った。ドクンドクンと音を立てて口中に注ぎ込まれたものを、ゴクリと呑み込んでも志乃は止めようはせず、さらに手と口を巧みに使って刺激を加えていった。終いには何回くらい抜かれたのか、龍彦自身にも解からなくなるほどの数になっていた。

「もう、いいよ…。志乃、これ以上抜かれたらオレ死んじゃうよ。もう止めてくれ…」

「いいえ、地球の人間はこれくらいでは死なないと、わたしのAIデータが示しています。それに先ほど呑んでいただいた、わたしのおっぱいの中には、アンダーゾーンが誇る協力精力増強剤が含まれていますので、後百回は続けて抜いては疲れることもありません。

 わたしも、でき得る限りの協力をいたしますので、何なりと申しつけてください。どのような協力でもいたしますので…」

「わかったよ…。志乃、その前に、少しは休ませてくれ…。頼む…」

「はい、かしこまりました。龍彦さん、どうぞお休みください。その間に、わたしが口でして差し上げますから、どうぞ…」

「うわぁ…。それじゃ、ちっとも休んだうちに入らないじゃないか…」

 志乃はさらに、口を使って龍彦に刺激を与え続け、またしても頂点に達しドクドクと放出して果てたが、龍彦自身も驚くほどたちまち元どおりの姿に戻って行った。

「まあ…、増強剤が効いてきたようですわ。龍彦さん、これで安心して抜いて差しあげられますわ。さあ、龍彦さんのためにわたしも頑張りますわよ。ほほほ…」

 志乃は、龍彦の元気になったものを手に持つと、さらにやさしく口に含み首を前後に動かし始めた。すると、これまでにない快感が全身を貫き、龍彦は自分が大宇宙の中を漂っているような感覚に襲われ、志乃の口の中に大量のもの放出して果てた。

 しかし、それでも龍彦の欲求は、止まるところを知らないほど昂っていた。

「これじゃ、ダメだ。志乃、もっと気を入れてやらなきゃ、オレは行き着くところまで行けないじゃないか…」

「そうですか…。それでは少々お時間を頂ければなんとかなりますわ…」

 志乃は、そういうと豊かな胸を震わせながら立ち上がると、ゆっくりとしたモーションで体を一回転させた。すると、志乃は龍彦の見ている前で二重写しになったように、ぼやけたかと思うとふたりの志乃になっていた。

「こ、これって、どうなっているんだぁ…。志乃がふたりになってしまった…」

「ほほほ…、驚かれたようですわね。龍彦さん、わたしには分身機能というものが装備されていて、必要に応じて即座に分身することとが可能なのです」

「そして、これからはふたりで龍彦さんのことを、交互に抜いて差しあげるとが可能になりますのよ。楽しみですわね。ほほほほ…」

 ふたりになった志乃は、ひとりが龍彦のものを手と口で刺激を与えていると、もうひとりの志乃は、たわわに実った果実のような¬豊満な乳房を、龍彦の口に含ませるとしとどに溢れくる蜜のような乳汁を呑ませていた。

「どう、龍彦さん。気持ちいいでしょう。わたしの口は特別にできてるのよ…。もっと気持ちよくしてあげるわ。うん…ぱ…、う…、ん…ぱ…」

「あら…、わたしだって…、龍彦さん。もっとたくさん呑んでちょうだい…」

 ふたりの志乃は、自分の献身さを競い合うように龍彦の顔と下半身に分かれて、これ以上の奉仕はないといわんばかりに刺激を与え、自分たちもまた龍彦から与えられる刺激を受け止めていた。

 龍彦もふたりの志乃がかもし出す、言いようのない艶めかしさに翻弄されながら、幾度となく頂点に達し幾度となく体内に蓄積された体液を放出して果てた。

「さあ、龍彦さん。まだまだこれからですわ。龍彦さんはまだまだ元気ですもの、もう少し頑張って抜いていただくことが大事なのです…」

「そうですとも、もっとたくさん抜いて差しあげるのが、わたしたちの務めですもの。龍彦さんから、わたしたちになにかしてほしいことがございましたら、何なりと申し付けてください。どんなことでもして差しあげるのが使命なのです」

「本当に何をしてもいいのかい…。志乃」

「けっこうですわ。何なりとおっしゃてください。わたしたちに出きることでしてら、どんなことでも厭いませんことよ。ねぇ…」

 と、志乃はもうひとりの志乃に同意を求めた。

「そうですわ。遠慮なさらずにおっしゃってくたさい」

「そういうのなら、ぜひ一度はやってみたかったことがあるんだ…」

「どのようなことですの…。わたしたちに出きることでしたら、いくらでも協力しますわ。おっしゃってください。龍彦さん…」

「どうぞ、遠慮なさらずに…」

そういいながらも、ふたりの志乃はポッと頬を赤らめた。

「まあ…、そういうことでしたの…。龍彦さんって、そういうご趣味がおありでしたの…」

志乃はふたりで顔を見合わせた。

「あれ、オレはまだ何も云ってないぞ…。ハハーン、分かった…。またオレの脳波を読み取ったんだな…。もう止めろって云っただろう。俺の心の中を覗くは…、それに実際にやろうとは思ってないし、どうでもいいことなんだ…」

「でも、龍彦さんがどうして、そのような思考をお持ちになるのでしょうか…」

「だから、何でもないって云ってるだろう…。ただ、子供の時にそういう雑誌を見せられて、ちょっとした衝撃を受けただけさ…。もう、その話をお終い…あーあぁ…、何だか気が抜けちまったよ。志乃がそんなことを云いだすから…。もう止めよう…」

「それは困ります。わたしたちもふたりになったことですし、もっと抜いて差しあげないと、わたしたちの立場がありませんわ。気を楽になさって横になってください。もっともっとたくさん抜いて差しあげますので…」

 志乃にいわれて龍彦は、またゆっくりと布団に横たわった。

「でも、わたしは一度試してもらってもいいと思いますわ…」

 と、ひとりの志乃がつぶやくように言った。

「そうね…。わたしも試してもらいたいですわ。それに龍彦さんが、どうしても一度は実際に自分でやってみたいという、願望がありありと感じ取れますから、わたしたちもでき得る限りの協力は、惜しまないつもりでいますから、どうぞご心配なく。

 それに必要な機材は、わたしたちで捻出しますので、これもまた心配はいりません。まずはこんなもので、いかがでしょうか…」

志乃はたちどころに、麻縄と鞭を捻出させた。

「うわぁ…、またオレの心を読んだな…。もう止めろって云ったのに…、あんなことは、遠い昔のことなんだから、もうどうでもいいことなんだから…、もういいんだよ。志乃」

 龍彦は必死に弁解した。

「いいえ、そうはまいりません。龍彦さんの中にはかなりの広い範囲に、そのことが燻っているのを感じ取れました。

わたしたちも、それがどのようなものであるのか、確かめなくてはなりません。龍彦さんは、ただ黙ってご覧になっていてくださればいいのですわ」

志乃は、そういうと身体を一回転させて、もうひとりの分身の志乃を生み出した。

「うわぁ…、またひとり志乃が増えちまった。どうするんだよ。こんなに何人も志乃ばかり増えちゃって…」

「心配はいりませんわ。龍彦さん、わたしが三人になったのは、これからショーを見て頂くためですわ。それでは始めましょうか…」

 龍彦に寄り添っている志乃がいうと、目の前の二人志乃が片方の志乃が、もうひとりの志乃を縛り始めた。志乃の両腕を背中に回すと、両手首を麻縄で結わえると残った縄を乳房の上下に回し、高手小手に縛り上げて行った。

 アンドロイドとはいえ、目の前で素っ裸の女が縛られていくのを、初めてみた龍彦は思わず生唾をゴクリと呑み込んだ。

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アウタ-ゾーンから来た女 佐藤万象 @furusatoha

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