第5話 冒険者ギルド
俺はあれからとある街に来ていた。街の名前は『法の都・レガリス』という。
法ねぇ……。俺にとっては無用なものだが、法律に厳しい程遊び甲斐があるってもんだ。
過去には政府を壊滅させ、抑止力さえも破壊し、その街の王となって支配するという滅茶苦茶をしたことがあるが、今回はもっと細かく遊ぼう。
という訳で俺はテンプレ展開の巣窟である冒険者ギルドに入った。
冒険者ギルドは木造の二階建てで、一階は依頼受付のカウンターと掲示板に、冒険者共が飲み食らいする酒場が併設され。
二階には静かに会議などが出来る休憩所と小さな図書スペースがあった。
そしてお決まりはやはり受付は女で、それなりに美人というやつ。
まぁ、ここまではテンプレ通りでいいじゃないか。要素を変えた所で変わるものは無い。受付が男でそいつを絞めたところで面白くねぇからなぁ?
そんなこんなで俺はカウンターに行き冒険者登録をする。登録料は異空間魔法で何処ぞの金庫から拝借してっと。
「登録料いただきました。それでは、冒険者のステータスを測るために、左手側の水晶に手を翳してください」
ふぅむ。さて、ここではどうする? 超級ステータスで周囲を驚かせるも良し、底辺ステータスで受付さえも苦笑させるも良し。
しかしそれはこれから冒険を始める主人公のテンプレ展開であり、強ければ周囲から称賛され、弱ければかませ犬に絡まれる。
ならはそこはあえて普通を選ぶか? 違うな。超超級ステータスで推奨を破壊? 違うな。ならばならば、とんでもない力が発覚したことで建物が吹き飛ぶ? 違うなぁ……。
ここで変化球を選択するなら行動は1つに絞る。
「……」
「あれ? 反応がありませんねえ……」
無反応。ここの反応を見た時大半は底辺ステータスだと思うだろう。
そしてこの後に起きる展開といえば、そうかませ犬の登場。
だがそんな物はなぁ……俺の視界に映る価値も無いッ!
『
今俺が弱いと決めつけた奴、無反応なんて聞いたこと無いぞ? とか思った奴、そして一丁絞めてやるかと思った奴。
まとめてその場で斬首刑ッ!!
突如酒場のテーブル席にて、至るところからスパッという気持ちのいい音から、豪快に血飛沫を上げる奴らが多数。
い、一体何が起きたんだあぁ〜!?
「う、うわああぁぁ! あ、アニキいいいぃ!」
「きゃああああ!!」
「ひいいいいいい!!!?」
冒険者ギルドは一瞬で阿鼻叫喚の混沌が巻き起こる。そして俺もそれに乗っかって「ぎゃああああ!!?」など悲鳴を上げる。
「最上さん、お下がりくださいッ!」
「え、あ、はい」
受付穣が俺を守るように周囲を警戒し始めた。恐らく透明人間の襲撃とでも勘違いしているのだろう。
と俺は「は、はぃ〜」など間抜けな声を上げる。
これは予想外な展開だ! これから何が起きるんだろう!
国や神までも喧嘩を売り破壊してきた男が100%ぶっ飛びチートでもう一度新たな人生を送る。〜せっかく最強チートあるんだからやりたい放題やろうぜ?〜 Leiren Storathijs @LeirenStorathijs
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