目の前で起きた事を書いている、という図を書いている図を書いた作品です。軽めのミーム汚染を体感できますよ。私は体感しました。
不意に小説を書こうと思い立った主人公の独白は、いきなり奇怪な現象に突き当たります。それを触媒とするかのように、独白は、主人公の歪んだなにかを引きずり出し、露わにしてゆき……。最後の一行は、主人公のみならず、読む者こそ答えの無い謎を抱ずにはいられないでしょう。