書きかけの五行から不気味なものが滲みだし……

不意に小説を書こうと思い立った主人公の独白は、いきなり奇怪な現象に突き当たります。
それを触媒とするかのように、独白は、主人公の歪んだなにかを引きずり出し、露わにしてゆき……。
最後の一行は、主人公のみならず、読む者こそ答えの無い謎を抱ずにはいられないでしょう。