短編集なので、こちらで色々語るとネタバレになってしまうので割愛させていただきますが、独特の空気感で綴られる短編集に、色んな感情がふんだんに詰まっていて、読後色んな考えや感想が芽生えます。
まだ2話目まで読んだ段階ですが、大変面白いのでお勧めさせてください。「第1夜 本日は曇天なり」でツカまれました。情景豊かな描写に、宗教的な対話、そして予想の斜め上に着地するエンディング。文体からはレイ・ブラッドベリ的な退廃的な香りが漂ってきます。何度もかみしめたくなる文体です。この「迷宮」で何が語られるのか、今後に期待大です。