吾輩はロボである

　人間にそっくりなロボットが現実のものとなった未来。
　４月、新年度。人型ロボ・ミケランジェロ（以下ミケ）とそのマスター・青空ひまわりは、穂妻総合学園中等部に進級する。クラスではロボの珍しさから二人は人気となるが、ただ一人ロン・トイトイだけは敵意を向ける。
　ミケとひまわりの所属するロボ研究会（ロボ研）は、会長の坂本トオルのもと、悲願の部活昇格を目指して新入会員獲得に東奔西走する。しかしロボを扱うには金銭的な壁が大きい。加えて彼らの活動は時に自治会（生徒会）に中止命令を受け、時にライバルのパソコン・サイバー部部長の大西洋の妨害を受け、時にトイトイからのちょっかいを受けて実を結ばない。
　そんな中ミケは、トイトイが彼らに向ける感情が、実はひまわりへの好意の裏返しだと気づく。ミケはそのことをひま…続きを読む