第7話 わたしたちの冒険がここから始まります

 雛子さんがわたし達と一緒に行動するようになってから一週間たった。お互いの話しをしてこの世界の話を聞いて、今後の方針を決めたりもした。話し合いはお父さんとお母さんがして、わたしは相変わらず配信をして意見を聞いたり雛子さんから聞いた話をしたりしている。


 それと警察や日本政府の人も協力してくれる事になった、そして今フォロワー1000万人を超えていたりもする。地球にいる人達がvikiと言う所でまとめサイトというのを作ってくれたおかげみたい、そのうち他の国の言葉のサイトも作るよと言ってくれている。


 日本政府の人が言うには外国に協力を求める話になっているみたい、その代わりにフォロワー5億人を目指してほしいと言われた。お父さんとお母さんはわたしだけでも1億人達成したら地球に返したいみたいだけど、わたしはお父さんとお母さんが一緒じゃないと嫌と言って説得した、帰っちゃったらスキルが使えるかもわからないからね。


 そして今わたし達はこの世界の人たちが暮らす街へ向かおうとしている、キャンピングカーを一年は動かし続けても大丈夫なくらい魔石をみんなでダンジョンに潜って集めた。街にはわたし達や雛子さん以外にも地球からこの世界に迷い込んだ人がいるみたい、そこには日本人以外もいるのだとか、そういうわけで街へ向かうことになった。


 雛子さんはここに来るのに、ユニークスキルというものを使って瞬間移動みたいに来たみたいで、ここがどの辺りなのかはわからないみたい、でも雛子さんのスキルで街の方角はわかるという事なのでそれを頼りに向かうことになっている。


 そうそうフォロワーが増えた事で開放された機能が色々あるのだけど、それは機会があれば一個一個説明をしたいかな、そのスキルのお陰で日本政府がこんなに早く協力をしてくれるようになったのだと思うの。それに配信以外のスキルも増えた、お父さんやお母さんにゴロタも新しくスキルを手に入れたみたい。


 特にお母さんが新しくて手に入れた売買スキルがすごくて、こちらから魔石を売ると地球で売り出されるなんてとんでもないスキルになっていた。お母さんは政府の人と話しあって少しだけ魔石を売りに出したみたい。


 魔石を手に入れた日本では今魔石を使った実験を色々しているみたいで成果も出ているって聞いた、すごいね。そんな訳でたまに配信に地球の外国の人が接触をしようとして来るのだけど、それは開放された機能を使ってみんなの意見を聞いてブロックしています。


「澪ちゃんそろそろ出発するみたいよ」


「はーい、それじゃあみなさん今日の配信は終わりにしますね、何事もなければまた明日の同じ時間になります」


『待ってるよ』

『明日のコスプレは何かな』

『がんばってね、応援してる』

『俺たちの冒険はこれからだ 完』


「もう、まだまだ終わらないですよ目指せフォロワー5億人です」


『一週間で一千万人、国も動き出してるしそう時間はかからないかもね』

『1億はすぐ行きそうではあるね、俺が聞いた話だと国会で承認受けて国民に協力求めるとか』

『他国が絡むから難しい問題だね、敵対国がどう出てくるか』


「政治とかわからないので皆さんにおまかせするしか無いですね、それではまた次の配信で会いましょう、ばいばーい」


 わたしは大きく手を振り配信を切った。

 今日から知らない場所へと向かう、お父さんにお母さんとゴロタそれに雛子お姉ちゃんがいるから怖くないしワクワクが止まらない。


 わたしはゴロタを抱っこすると空いている助手席に座りシートベルトをする。


「しゅっぱつしんこー」


「「「おー」」」


 わたしとみんなの掛け声と共にキャンピングカーが動き出す、さあわたし達の新しい冒険の始まりです!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

コスプレ少女澪ちゃんの異世界配信 三毛猫みゃー @R-ruka

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ