第2話 ろくろわが話を創作したきっかけ

 令和五年四月六日のお話。


 ろくろわが初めて話を創作したのは高校二年生。十七か十八の頃。同級生だった二人の存在が大きかった。


 もう少し話を戻すと本を読んでいたのは小学生の間、江戸川乱歩シリーズをよく読んでいた。実は読書らしい読書はこの時までで、それ以降は授業以外での読書というものは無かった。


 そんな読書歴のろくろわが、本当にどういう経緯で同級生だった二人が書いた小説を読むに至ったかは全く覚えていないのだが、結果として読ませて頂き、凄く綺麗な言葉や表現の世界を知ったのだった。

 二人が書いていた話はどれも、色があって匂いがあって景色があって。今はもう二人がどんな話を書いていたのかとか思い出すことは出来ないけど、未だに二人の書いた話以上の衝撃を受ける話には出会えていないです。

(高校時代の思い出補正も随分と入っているので、おそらく越えることは無いのかもしれませんが、それでいいのです)

 この頃の話を元に書いた話が「砂糖の足跡」「シュガーポット」になります。フィクションですが。


「砂糖の足跡」

https://kakuyomu.jp/works/16817330652056976578/episodes/16817330652064379033


「シュガーポット」

https://kakuyomu.jp/works/16817330652173992819/episodes/16817330652174162940


 と、言うわけでこの二人の書いていた自分達の世界観の表現に揺さぶられ、自分も書いてみたいとなったのです。それが高校二年。その時は三つ程書いたように思います。あの時は凄く長い話を書いたと思っていたけど、カクヨムの作成文字数をみてみると、当時書いていたのは数百字程度だったんだなぁと今は思う。

 そしてその当時から日本語の広さや深さを純粋に面白く素晴らしいと感じていました。日本語の表現は色や感情だけでも多様にあって、同じ情景でも書く人によって全く違って凄くいい。

 なので、私が今時点の話を創作する上で大事に思っている事は、素敵な日本語で私の世界観に浸って欲しいと言うことです。

 ただこれは正しい日本語を使いたいと言うわけではありません。私自身、日本語を詳しく知りませんし正しく使えているなんて思ってもいません。それでも風景が、心情が、情景が伝わり、何かよかったなぁと思って頂けたらと考えております。


 こんな高校時代を経て、少しずつ本をまた読むようになりました。そしてカクヨムに出会い、自分と読み手の方との距離の近い関係にキャッキャウフフしながら話を書いているのです。


 なので、私の話を創作したきっかけは二人の同級生が日本語の世界を教えてくれたことであり、続けて行こうと思えたのはカクヨムでの皆様の反応でございます。ここで出会えた方、私の話を読んでいただけた方にこれからも読んで頂きたいと言うのが、今私が考えていることです。


 この先の数ヵ月、何年、何十年と歳を重ね再びこの話を読み返したとき、また違った感情や考えになっているかもしれません。

 それも含めて、今日この話を残します。



 本日のお話はここまで。


 ありがとうございました。


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