心霊体験に悩んでいます

@gomafuazarashi

第1話 友人Y

【※注意オカルト】有識者の方ご意見下さい。


これから数々の心霊体験を記録していきますが、友人Yとのエピソードの数ははっきり言って異常だと思います。

この友人Yに出会ってから私は霊の存在をはっきりと信じる事になります。


私と友人Yは高校の同級生でした。

その日は放課後、私と友達A.Bの3人でYの部屋に遊びに行きました。

Yの部屋は2階にあり、その日はYの家族は留守で4人で楽しくはしゃいでいました。


しばらくして、近くのコンビニにお菓子を買い出しに行く事になり、私とAが外に出ました。

10分も経たずにYの家に戻り

「ただいまー」と玄関を開けたら

「おかえりー」とYのお母さんの声が一階のリビングから聞こえてきました。


あ、お母さん帰ってきてたんだ。と思い

「お邪魔してます〜」とリビングの方に声を掛け、2階に上がりました。


そしてYとBにお菓子を渡しながら

「Yのお母さん帰ってきてたんだね」

と何気なく話したら


Y「えっ?帰ってきてないよ?」

私「えっ?」


いやいやさっきリビングからお母さんがおかえりって言ってたよ〜、そう言ってもまだ家に帰って来てないの一点張りでした。


私「いやいるって見てきてみ!」

そう私とBが言った時でした


「おかえりー!!」


一階からYのお母さんの声がしました。

私「ほら、いるじゃん」

Y「え、?え、ちょっと待ってお母さんに電話する」


下にいるのに何故そんなことをするのか、私とAは理解できませんでしたが、YとBの怯えた表情を見てなにやら不気味な感じがして、心臓が早くなっていきました。


Y「あ、もしもしお母さん今どこ?うん…うん…そうだよね、分かった。いや、大丈夫…うん、またね」

電話を切ったYがこちらを向いて言いました。

「お母さん帰ってきてないって」


私「え?でもおかえりってYのお母さんの声だったし、みんなも聞いたよね?え、どういうこと?Aも聞いたよね?」

A「うん、リビングからYのお母さんの声だったよ…」

なんだか、嫌な汗が出てきました。

Yのお母さんとは普段からみんな仲良くしてました。たしかにさっき下から聞こえてきた声はYのお母さんの声で間違いないのです。

でもどこか気味が悪く、誰も一階に確認しに行けませんでした。その時です。


「おかえりーーーー!!!!!!!!!!」


今度は下から2階に届くようにすごく大きな声でYのお母さんの声がしました。たしかにYのお母さんの声なのですが、感情がこもってなくて機械みたいに聞こえました。


その日はその後本当にYのお母さんが帰ってくるまで私達は恐怖で一階に降りる事もできず、結局あれはなんだったのかも分からないまま解散しました。


あれはなんだったのでしょうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

心霊体験に悩んでいます @gomafuazarashi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ