12 せめてジャミロクワイだったらへの応援コメント
コメント失礼します。
この度は『様々な現代ドラマ作品を揃えています』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
いつかの批評企画ぶりに本作を拝読しており、続きも楽しませていただいています。
さて、一点だけ誤記を見つけたので、ご報告まで。冒頭のアール先輩蒸発の話が終わり、『ユー・アー・ザ・ユニヴァース』の話になるくだりの最後。「俺は胸を胸を撫で下ろし、会計をした」とありますが、これは誤記と思われます。
内容を確認後、このコメントは削除してもらって構いません。
作者からの返信
男爵イモさん、ご無沙汰しております。
また読んでくださり、そして誤字を教えてくださり、ありがとうございます。
とても助かります。
修正いたしました。
9 ローデッドへの応援コメント
企画から来ました。気になる点を挙げなければならない訳ですが……。
めちゃくちゃ面白い。それ以外の感想が出てこないです。死ぬほど続きが気になります。いや続きが気になるという表現はちょっと語弊がありますね。先が気になるわけではないんですが、続きは読みたくなります。これは多分、作者さんへの信頼が自分の中にできたからでしょう。きっと次も面白いものを書いてくれると。
この街、魅力的ですね。とてもいい舞台です。現代なんだけど、ちょっとファンタジーな感じで非現実感があって好きです。こういうどうしようもない底辺な感じっていいですよね。インドの貧困層を主役にした本とか、戦後のアパッチ族を語った物語なんかの空気を思い出しました。あれらを読んでいる時のような感覚です。
ジョーくんは語り手とユゲ先輩の橋渡しになったわけですが、今のところそれ以外に活躍らしい活躍はありませんね。なんというか……もっと分かりやすい対比……いや、うーん、どういう展開になるかによりますよね。
結局、真っ当な会社を辞めてユゲ先輩のところに来たことは彼の人生にとって良いことだったのか? 社会から逃げた先にもより良い人生は無かったのか? それが分からないことには、ジョーくんのことは語れない……。
就活の話は、自分が絶賛その最中ですので、とても面白かったです。よい観察眼をされています。
最新話とかを見るに、語り手くんはこの街にも適合しているわけではないのかなあ。客の話に引いてましたしね。じゃあ彼にとって居心地がいい場所はどこにあるのだろうか。外に出ようとして二足の草鞋を履いた時点で、彼が真に受け入れられる場所は無くなってしまったのだろうか。うーん、考えさせられます……。
ここまで書いて初めてあらすじを読んだのですが、ムーもそこに並ぶようなキャラなんですね。盤面を荒らすキャラなんだろうか。今のところはモブの一人なので意外です。
いかんせん、まだ導入部分って感じなので、何とも言えないのですが……。
強いて気になった点を挙げるならば、語り手くん、意外と抒情的なのね(笑)というところでしょうか。朝日がどうこうの下りです。悪いという訳ではないんですが、ちょっとそこまでの彼の印象とは違った気がして笑ってしまいました。まあこれから投稿される話を読んでいくと、また違った味わいのテキストになるのかもしれないのですが。
想像してたのと違ったな、と思わされたのだと、一話のジョーくんの見た目の描写はそうですね。描写が増えていくたびに、「イメージと違うなあ」と思いました。最初は「勉強はできるけど社会に適合できなかった人なのかな?」と思ったんですよね。初め、脳内にいたのは京大生です。実際はもっと違う印象の人でしたね。
他に気になったことと言うと……些細な問題ですが、ユゲ先輩が出てくるまでは本筋が見えないので、やはり退屈です。というかつまらないです。読めるには読めるけど、何のお話をやっているんだろうって感じ。まあエンタメ性を求める作品ではないのだろうとは思いますが。僕があらすじを読まないタイプの人間というのも相性が悪かったかもしれません。
とはいえ7話までを一括りの導入とするなら、文庫ならば、全然、読者には耐えられる時間だと思います。カクヨムならば、は分かりません。纏まった文字数になったら新人賞に出すことを目標にしているのでしょうか? それならこのままでも構わないと思います。
自分なら、ジョーとユゲ先輩の繋がりをもっと早く匂わせておきます。それならば、読者は語り手が社会で上手く行っていない様子を見て、「ははあ。こうしてユゲ先輩とやらの元へ行くことになるのか」と思えるからです。いやもちろん、自分はラノベばっかり読んでいる人間なので、一般文藝とは感覚が違うだろうとは思います。
というか七話で初めてジョーの職場の話が出てくるのは、改めて考えると不思議ですね。ここまで隠しておく意味があったのだろうか。まともな職業に就いた語り手を、ジョーが羨ましく思う……というような会話が、事前にあっても良いように思います。え、いや、一話のバーでの会話が既にそれだったってこと? だったらすみません、自分には伝わっていませんでした。
見返したら、ジョーの就職先が決まったのは五話なのか。それらしい会話がありましたね。いやでもこのテキストは別にこのテキスト以上の意味を持っていないし……うーん……。
と、すみません。ここまで書いて疲れちゃったのでもう投げちゃおうと思います。頭から書いて整理もしてないテキトウなモノですから、相応にテキトウに取り扱ってください笑。
作者からの返信
とても細かく読んでいただいて感無量です……!
ちょうどタイムリーな話なのですが、もしかしてこの街はどことなくインドの貧民街に近いのでは……? と先日思い、ルポルタージュを買いました笑
実はこの小説は過去に、純文学系の新人賞に応募した小説なのです……。
仰る通りWEB小説的な話の筋らしき筋はありませんし、「いったいなんのこっちゃ……?」な小説だと思います……。
というなかで、読んでいただいただけでなく、コメントと意見までいただいたことがとても嬉しいです!
大変励みになりますし、参考にさせていただきます。
そして、うつみ乱世さんの就活がうまくいくことを願っています……!
7 昆虫じみた無機質な嗜虐性への応援コメント
初めまして。
この度は『あなたの作品を勝手に分析します』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
さて、本作は冒頭からノワールな雰囲気が漂っており、一昔前の歌舞伎町を思わせる薄暗いリアルを感じ取ることができました。土地に縛られて逃げられない、そんな閉塞感や絶望感が丁寧に描写されていたのではないでしょうか。就活の場面も滑稽で、良い意味で馬鹿っぽくて皮肉が利いていました。実際にこんなことをさせられるのですから、本当に困ったものですよね。全体として内容と文章の硬さが合致しており、読みやすい印象でした。これからどのように物語の舵が切られるのかはわかりませんが、先の展開への想像が膨らむ作品でした。
気になった点は大きく分けて、展開と描写です。
まずは展開について。ここまで拝読した限り、主人公とユゲ先輩の邂逅がこの物語の「起」に該当すると思っているのですが、それは間違いないでしょうか。純文学の趣もあったので起承転結に薄い作品にも捉えられましたが、一先ずここでは「起」の解釈で進めさせていただきます。さて、そうなった場合、この二人が接触するまでの経緯が不自然に感じました。主人公は切羽詰まっているとはいえ、表の人間。わざわざ半グレのような面倒な人間に近づく意味がないのではと。自暴自棄になっているにしろ、なにかしら展開に対する根拠や動機づけが必要になると考えられます。
たとえば主人公も職場の上司と同様に自爆営業をしており、巨額の借金を抱え込むはめになった。他には営業で恐喝紛いのことをしており、その相手のうしろに実はユゲ先輩がいて、逆に強請られるなど。現状ですと世界観として納得できるようでもある反面、やや不自然さが勝るといった具合です。
次は描写について。
まずは主人公の名前。意図的に伏せられているようにも読み取れましたが、折角なので名前があった方が良いのではと思いました。地の文が一人称なので、ジョーに呼ばれるといった流れで名前を開示するなど。これは、どうするかは作者様にお任せします。
あとはジョーの恰好などの描写でしょうか。一話目の終盤で紹介されていましたが、もう少し手前にあった方が読者目線での状況把握の流れとして伝わりやすい印象です。
最後に一点だけ誤字報告です。
『3 美しき生命』より一部抜粋「電車で体調が悪くなったの方の介抱をされたんですって?」とありますが、「なったの方の」の部分は「の」が一つ余分かと思われます。
それでは、長々と失礼しました。
少しでも作者様の執筆活動のお役に立てたのなら幸いです。
作者からの返信
とても参考になる分析をありがとうございます。
また、誤字の指摘もありがとうございます。とても助かります。
展開と描写についての指摘は、「なるほど、たしかにそうだな」と考えさせられました。
(余談ですが、物語の『起』はもう少し手前で、就職した会社の退職と考えていました。
街を出て働く→挫折する→街に戻り、街のやり方にならうことにする)
自分の想定と、読んでくださった方の受け取り方の差分をわかりやすく理解でき、とても参考なりました。
細かく読み込んでいただき、助言までいただき本当にありがとうございます。
今後の糧とさせていただきます。
17 黄檗色の三日月への応援コメント
コメント失礼いたします。
恐ろしくも非常に面白い物語でした。
閉塞感のある世界の中での、緊張が弛緩したような生活、そこにはまったら抜け出せないような感覚、分かるような気がして、思わず身を震わせる思いでした。
どうにか心を落ち着けようと、第四話のタイトルから「トレインスポッティング」をイメージして読んでいる自分がいました。思えばあれも良くない話でした。カッコいいですが……。
そのほかにも、様々な音楽、映画のイメージが含みを持たせている気がしました。もっと知っていたら違うイメージで物語に触れられるのでは?と悔しい思いを感じております……!
取り急ぎ、ダイナソーJr.を聞いてみようと思います。また、他作品も拝読させていただきます。素晴らしい作品をありがとうございました。
作者からの返信
ファラドゥンガさん、コメントもレビューもありがとうございます!
そこまで仰っていただけるなんて、ほんとうに書いて良かったなあと感無量です
トレインスポッティング、カッコいいですよね〜!
ダイナソーJr.は『ユア・リビング・オール・オーバー・ミー』というアルバムがおすすめなので、よかったら是非…!