魔法学園の中二病達

@syomou

プロローグ

全人口の1割が魔法が使える世界。その世界には魔法学園というものがある。魔法を学び、魔法を世のため人のために使うように教育するという、国家機関。

そしてこの世界には中二病という痛々しい種族がいる。「自分は他人とは違くて、かっこいい」みたいなことを常に言っているような、そういう人種。

これは、魔法学園に通う中二病共のお話し。


「我が名はクレイア!火炎魔法と剣を操る者!貴様にはこれを喰らわせてやる!必殺・灼熱剣フレイムソード!!」

ここ、国立第一高等学校の校庭にそんな痛々しい発言が響く。

そして、クレイアという少女は炎をまとった剣を対峙する者に向ける。

そして向けられた方は、

「私の名はバルシア!多属性防御魔法を操る者!お前の攻撃など私には届かない!防御魔法・氷防御結界アイスシールド!」

と痛々しい発言をし、淡い空色の結界らしいものをを自身の前に張る。

そして剣と防御結界が交わる。それと同時に辺りに強い衝撃波が走る。

「うっ…」

この攻防を見ていた周りの生徒達はその強い衝撃波で飛ばされたりして多少うめき声を上げていた。

周りがそんな感じであっても二人は気にすることなく再び対峙していた。

「貴様、中々やるな…」

「お前こそ…」

と、いかにも中二病らしい発言をする二人。そうだ。こいつ等は、中二病なのだ。だが、普通の中二病とは少し違う点がある。それは、『本当に魔法が使える』ということだ…

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