小説「ぐっちゃぐちゃレボリューション(革命)!!!」

ポップレトロム@作家/フリーライター

小説「ぐっちゃぐちゃレボリューション(革命)!!!」

〇超貧乏な家庭・内


少年少女が言う。


「あの、魚のご飯が食べたいなぁ。」

「ねぇ。。。」


父が叫ぶ。


「テメェら何て、何にも喰わなくていいよ!!餓死しろ!!餓死!!」


少年少女が沈黙する。


「・・・・・・。」

「・・・。」


―「これは、いけない。」少年ながらに、思った。そして、少女も、思った。


「猫の餌も、必要なんじゃないの?」


母が言う。


しかし、


「貧乏なんだから、放っておけ!!そんなもの、耳から抜けよ!!耳から!!」


わけのわからないことを、父が言う。


「耳から抜け」とは「話を聞くな」という意味らしい。

少年少女は、爺ちゃんから聞いたことがある。


「でも、放っておいたら。猫ちゃん、死んじゃうよ。」

「ワシの酒と軽自動車の税金、車検代、そして、燃料代、捻出できるか?」


と、時々、「ヒック、ヒック、ヒック、」と言いつつ、父は、絶叫する。


「アルフレッド・ヒッチコック」のような発音だ。「ヒック」が。

「アルフレッド・ヒックコック」なのだ。擬音が。


ストーリーの加害者なのだ。全てにおいて。父は。


そして、包丁を持ち出して、父は、振り回す。

完全に泥酔状態だ。酔いが回っている。完全に。


「ヤバい。」「ヤバみ。」「ヤバい。」


母が怒る。父に対して。


「やめてよ。みっともない。周りに住民も居るんだよ。」

「うるせぇ!!ワシが乗り込んでやる!!この包丁で!!」

「どこに乗り込むんだ。」

「どこでも乗り込んでやるよ。どこでも。どこでも。」

「じゃあ、不動産会社にでも乗り込んで、逮捕されろよ。」

「乗り込んでやろうか?いいぞ。「ヒック。」ワシの品出しの仕事は?」

「そんなもの!カネにならないし。即刻、やめちまえ!!」

「介護は!!「ヒック、ヒック、ヒック。」」

「違法介護なんて。やめちまえ!!!」


少年少女も言う。「そうだ!!そうだ~~~!!!」


父は「テメェら~~~~~~~~~~!!!」と、包丁を持って追い回す。


母は「警察呼ぶよ!!介護も品出しも出来なくなるよ!!犯罪者!!」

父は「ワシが何で犯罪した!?いつだ?いつだ?いつだ?いつだ?」

少年少女は「今!今!」

父は「お前ら~~!!」と、激怒して、少年少女を脅す父。


すると、、、。

と、ここで、超人気配信者の長女(姉)が言う。


「お父さん、今、配信中~。今、第一位だから~、邪魔しないで~。」

「おう、お、おう。わかった。」

「あとで、セックス、してあげるから~。」

「ワシと!?いつも、の、ように!?」

「お願い~。静かにして~。ね~??」


と、お母さんの方を「チラッ!」と、見る。


〇家の外


少年少女は、外へと出た。家の外へと。


「どうする?」

「どうもこうも、ないよ?」

「餓死しろって言うしな。」

「餓死はできないし。」


少年少女は、幼い兄妹で、姉と父のセックス中に「ぐっちゃぐちゃ」に。

「ぐっちゃぐちゃ」に姉と父の関係性を「ぐっちゃぐちゃ」にして、

行為の後に、毎回、必ず、痛めつけられる、母を守ろうと、

計画を立てていた。そして、あいつら。姉と父を「ぐっちゃぐちゃ」に

してやろうと、実行に移すべく、軽い打ち合わせをしていた。


「じゃあ、私が、乗り込むから、」

「俺が、その後に、乗り込むね。」

「配信中ではなく、性の交わり。」

「セックスな。始まったら。」

「ぐっちゃぐちゃ。に。してやろう。」

「そんで、超人気の配信者の姉(長女)から、カネをぶんどって、父と姉をどん底へ突き落して。」

「いつも頑張ってくれている、お母さんに、何か、プレゼントしよう。」

「いいね!」


「でも、そこまで、しなくても。。。」

「とりあえず、「ぐっちゃぐちゃ~~~!!!」と。」

「そうだね。姉(長女)も可哀想だし。」

「母もな。父なんて、最低最悪!!」

「そうだね。では、そのようにしていこう。」

「餓死は嫌だし。」

「そうだね。餓死は嫌だ。」

「だから、「ぐっちゃぐちゃ~~~!!!」で。」

「変えていこう!!!」

「変えていくんだね!!!」

「これは革命だね。」

「レボリューションなんさ。」

「了解」「了解」


「ぐっちゃぐちゃレボリューション(革命)!!!」


〇姉の部屋・配信が終了したくらいの時間


今日の配信が終了した。姉は、落ち着いている。


姉は「ふぅ~。」と、ため息をつく。

その後の、父とのセックスが待っているからだ。


ちなみに、先程の父の乱暴時の配信の時は、途中で中断していた。

配信を。理由を作って。中断していた。


父が、のっそりと、姉の部屋に、現れた。酔いも少しは醒めたのか?


「ねぇ、するの?しないの?どっちなの?」

「す、す、するよ。」

「じゃあ、脱いでよ。あたしも彼氏と話したいんだけど。」

「何で、上から目線なんだよ。」


酔いは醒めていないらしい。いや、この場合、

泥酔状態ではなくとも、泥酔状態なのが、

例えるなら、デフォルト泥酔な父の性格なのかもしれない。

それで、実の娘と、セックス。そんな行為は、あり得ない。

乱暴なドメスティックバイオレンスな父。そんな奴に、近未来は皆無だ。


姉「いいから脱いで。お金も、欲しいんでしょ?(薄ら笑い)」

父「この~~~~~~~~!!」


と、ここで、少年少女が、「ぐっちゃぐちゃレボリューション(革命)!!!」と!!!家族革命を起こす!!!


父と姉は、「キャーーー!!!!」と、絶叫!!!


そして、配信を切り忘れていたのか!?姉は、急いで、「あ、ヤバい~~~!」と、

急いで、タブレット!?の方角へ!!と、思ったら、どこかへ、逃げてく、姉。


長女(姉)ならではの賢い考えで、一人だけ、逃亡。でも、仕方ない。それは、そうだ。納得できる。この後、嫌なこと。嫌な行為。嫌すぎる行為が待っていたのだから。もう、それは、皆無だけど。


父は、泥酔状態だったのか???わけもわからず、ヘロヘロ。殴ることも出来ず、弱小なパンチ。そして、酒を一気飲みした。そして、絶叫し始める。


少年少女は、二人で、冷静に、ほくそ笑み、心の中で、


「ぐっちゃぐちゃレボリューション(革命)!!!」


と、家庭内の状況を、そして、家庭内を革命(レボリューション)するための行動を、俯瞰の視点で、冷静に、表現するのだった。大人な賢い少年少女が。


〇家庭・その後


そして、お母さんと少年少女は、一緒に住んだ。

小学校へも双子で一緒の学校に進学できたらしい。

まだ二人とも、小学校低学年。革命(レボリューション)を家庭内に起こして、家庭の危機を救った少年少女は、賢い。


~~~~~~~~~~~~~~~


ちなみに、姉と父は、離れて暮らしている。


あ、そうそう。姉(長女)は、若くてイケメンの彼氏にゾッコンらしい。


父は、品出しで働きつつ、介護の免許を取得しつつも、

介護の免許だけは、使用していないらしい。


父の理由は「苦しいから。辛いから。仕事にしたくない。」らしい。

いわゆる、使っていない状況だ。バイトだけしている。


それだけは、知っている。

それ以外は、知らない。


~~~~~~~~~~~~~~~


少年少女「ぐっちゃぐちゃレボリューション(革命)!!!」


細やかな幸せを。家族に。そして、母に。


~~~~~~~~~~~~~~~


そして、時は流れて。


〇近未来の結婚式場(大人になった少年少女たちの姿)


   唐突なシーン。スピーチ。


少年「お母さん、いろいろ、言えないけど、苦しい中、出産の苦しい中、こんなところでしか、言えないけど、僕たち双子を産んでくれて、ありがとう。幸せです。」


少女「あんな父だけど、良いところも、あるよね。でも、母さんには、敵わないや。父にも、母にも、ありがとう、幸せになってね。」


少年少女(二人で一緒に!!)「ありがとう!!幸せに!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


父「再婚しちゃった!(苦笑)」母「無意味な!(苦笑)」


少年「(笑)」少女「(笑)」


(完)

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