20年ガチャを回し続けた男のガリバー旅行記

商人とは建前で内容は、前世で見覚えのある現代日本を見つけるまで異世界に移動できる能力を持て余していた男が日本を見つけたことで、ファンタジー世界、現代日本、SF世界、SF世界の中にある知恵を持った獣の星などを巡るようになる話です。
ゲーテの神曲のように各世界で案内人を確保するので、そう言った作風をイメージできる人なら楽しめるかと思われます。
作品の強みとしては、世界の中にいる人物の観察より、人物と出会った時の世界の観察に面白みをもった作品です。
内容的にはガリバー旅行記の第三編の現代版アレンジして、ラピュタ的なSF要素を担う世界に最終編の獣の国の要素をぶっ込んで、神曲要素を混ぜてライトノベル調にした。といった内容です。
人物よりも世界に重きを置いている作風なので、一般的なファンタジー小説よりはSF小説に多い作風に寄っているのでタイトルで内容が想像できなくてそれだけはガッカリするかも知れません。

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