【VTuber】猫乃わん太のラジオ配信【ぬいぐるみ系】

ラジオ配信回

―― ON AIR

「こんばんわん。ぬいぐるみ系VTuber、猫乃わん太だわん。

今日はラジオ配信をしていくよ」

◯ [ばんわーん]

❤ [わんわん]

◎ [ラジオ配信って？]

「リスナーからのお便りを読んだり、ラジオ風の配信だよ。

なので、あんまりチャットには反応しません」

◇ [といいつつ、答えてる]

「まずは最初のお便りです」

横に束でおいてあったハガキから一枚を取り出す。

「ラジオネーム、『わんたきゅんすはすは』さんからの質問です」

『わんたきゅん、今日のパン――』

ゴミ箱へポイ。

◆ [検閲にひっかかったｗ]

△ [草]

「それでは、最初のお便りです。

ラジオネーム、『覚醒せしトラック運転手』さんからの悩み相談ですね」

『この頃、高校生ぐらいの男の子をよく轢きそうになってしまいます。

しかし、いつも轢いた形跡がないんです。これはホラーでしょうか？』

◯ [いきなり重い相談]

◇ [こ、れ、は、]

「あー、その年頃だとよく轢かれるみたいですわん」

◎ [よく轢かれるとは……]

▽ [結局、轢いていないのか、轢かれているのか]

「ラーメン屋で良く会う子たちもトラックに轢かれたって言ってた。

あの子たち、お金持ってなかったから奢ってあげたら、ラーメン食べながら泣いてたな」

❤ [やさしい]

◯ [お腹すいてきた]

「自分たちのことを勇者とか賢者とか言ってたし、それぐらいの年頃だと色々あるわん」

しかも、いつもお金がないらしく、珍しいオモチャと交換で奢ってあげることになっている。

キラキラ光るビームサーベルとかは賢者君の手作りらしく、お気に入りだったりする。

「そんな訳なので、トラックに轢かれるのは稀によくあることなので、運転手さんも轢いてないなら気にしないでいいと思うわん。

これで解決。世の中に解決されないホラーなど断じてないのだ」

◆ [そういえば、ホラー系駄目だったな]

◎ [解決とは？]

「それでは、次のお便りです――」