【140文字小説】プロポーズ

御子柴 流歌

この時を待っていた


「その言葉を待っていたの」


 彼女は晴れやかな笑みを浮かべて、プロポーズをした俺に向けて続ける。


「コレでようやく、あなたにサヨナラができるのね」


「え」


「『誰か良い人が見つかるといいな』」


 まさか。


「貴方にそう言われて逝ったあの娘の気持ち、少しでも理解出来たらいいわね」

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【140文字小説】プロポーズ 御子柴 流歌 @ruka_mikoshiba

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