第21話 エピローグ

本日は2話更新となります。こちらは本日2話目となります。前話を読んでない方はそちらかお願いします。

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「遅いなぁ」


 思わずつぶやいてしまった。

 ちらっと時計を見ると、またもや結構怪しい時間になっていた。

 もうそろそろ行かないと遅刻になっちゃんだけど?先生である私が遅刻するとかちょっとまずい。

 時計とにらめっこしつつ、先に行くかどうかを検討し始めたところで。


「お待たせっ!」


「シャロン!遅いよ!」


 待ち人がやっとやってきた。


「ごめんね、つい寝坊しちゃってさ」


 相変わらず悪気なく笑う友達に、私はため息をついた。


「サラ先生ごめんなさい、起こそうとしたんだけどシャロンちゃん全然起きてくれなくて」


 そんな私を見て、シャロンの後ろにいたパウラさんが謝ってきた。


「いえ、大丈夫です。悪いのはシャロンですから」


「酷いっ!」


 酷いも何も事実でしょう?

 私がシャロンの抗議を流していると、


「にゃーん」


「あっ!」


 どこからともなく、声が飛んできたと思ったら、そのまま肩に重みがかかった。

 見れば、肩に乗るくらいの小さな黒猫が私のことを見ていた。


「その猫、例の?」


「ええ、そう」


 何を隠そうこの黒猫、あの最上級の悪魔とやらが変身したやつだ。

 とは言っても、悪魔としての力は完全になくなって、ちょっとした魔法しか使えないようになっている。

 しかも、倒した時に懐かれてしまったらしく、私の行く先々についてくる。


「あっ!サラ先生だ!猫も一緒!」

「ほんとだ!可愛い!」

「どっちが?」

「どっちもだよ!」


 なんて声がどこかから聞こえてくる。


「ふふっ、相変わらず人気だね。ううん。もっと人気になったかな?サラ先生」


「やめてって言ったでしょ。シャロンに言われると、なんか、気持ち悪い」


「やっぱり酷い!」


 プリプリと怒るシャロンの言葉を聞き流す。


「あ、あの、そろそろ行かないと……」


「そうだった!急がなきゃ!」


 パウラさんの言葉に時間がまずいのを思い出す。


「二人共急ぐよ!アクセル!」


「おっ?おお?やっぱり足が早くなった!」


「さすがサラ先生!」


 二人に魔法をかけて私たちは走りだす。

 一人と一匹が増えた私達の日常はこれからも続いていく。



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これにて物語は一旦完結となります。

もしよろしければ☆と感想コメントの方をよろしくお願いいたします。

ここまでお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。


まだまだ書きたいことはありますので機会があれば改稿なり付け足し等するかもしれません。

シャロンとの話とか修行時代の家族交流とか、母親カレンに関してとか、文字数の段階で弾いたこと結構ありますからね……

でもとりあえず一旦これで完結にします。


ひとまず、またどこかでお会いできることを祈って締めとさせて頂きます。

具体的には27日から一風変わったVRMMO&Vtuberモノ長編を投稿予定です。もし見かけましたらお読みいただければ幸いです。

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現代転生したと思ったら魔法の世界だったので憧れの魔法学校に入学します! 猫月九日 @CatFall68

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