ナメクジ野呂之路

青空一星

ぐだり路

時刻深夜3:00 とある街の とある道路上にて


 おわった


 おわった


 仕事が終わった。


 今日は疲れた。いや、今日も。昨日も疲れてたんだった。それで明日もどうせ疲れる……はぁ。


 カバン重いな、捨てちまえ


 カラダ重いな、捨てちまえ


 あーーー、うだうだしていてぇ


 ずーっとずーっとぐだっていてぇ


 路の上ナメクジ這ってらぁ。

 おいらといっしょでぐじぐじ這ってら。


 あんたさんどうよ、きぶんはいいかい


 あんたさんどうよ、ぐだっちゃいるかい


 んーーー?


ぐじょお!


 なんでぇそうかい、きぶんがええかい!


 そうけぇそうけぇ、そりゃええのぉ。

 おいやもきぶんはええけんのぉ。


 いっしょにぐじょぐじょしやしゃんせ!


ぐじっ ぐじっ ぐじぐじぐじっ


 あいやこんこはいったぃなんやろな。

 そいやこのみちゃわっしゃあしらん。


 おろろー、おろろー?

 どじゃっけの?


 ぐじっとぐっぽん夢の中。

 ノロノロぐじぐじ液の中。


 ナメクジのろのろ土の中。

 野呂野呂男は腹の中。


 ナメクジみちが参ります。

 疲れしなびたあなたの元へ。


 ノロノロぐじぐじ参ります。

 ぐだって止まれば参ります。


 ぐじぐじノロノロ参りましょう。

 ナメクジ野呂之路参りましょう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ナメクジ野呂之路 青空一星 @Aozora__Star

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ