私の日常。
私は
娘の
「なにをやっているの。さっさとこっちに来なさい」
私はそう千代に声をかけるところから朝が始まる。
「ごめんなさい、お母さん」
…またごめんなさい…何回目なのよ、まったく。
謝らなくても良いでしょうに。
「大丈夫って言っているでしょう。…そこに立ち止まってないで、早く来なさい」
立ち止まっていると誰かがぶつかってくる可能性があるわ。
「……うん」
このやりとりが、朝のルーティン。
いつも思うけれど、気まずいわね……。
千代は、私に目を向けてくれたことがない。
『うん。わかった』
といって、目を背ける。
『お母さん、どうしたの?』
といって、私の目…の上の髪の毛を見てくる。
『いってらっしゃい』
といって、貼り付けたような笑顔を見せる。
私の目を見てくれたことは、"
そう、私の中では断言できる。
"外"では私も貼り付けた笑みをして"
ただの一介の"
"あの人"の見ていない
それだけは、言える。
でもあの人の前だけでは…"
その為に
その為に
"あの人"も同じだ。
"あの人"も同じで、全て完璧な賢い柊家の" "でなくてはならない。
貼り付けた笑みを浮かべて、完璧な人でなくてはならない。
それは、相当な覚悟でなくては背負えないだろう。
しかし、それを背負う…それが"あの人"の"役割"だから、やらなくてはならない。
それが、" "であるあの人の役割なのだから。
それが、私の…
ーーーー
あとがき。
"あの人"とは、一体誰なのでしょうか?
まだ出てくる予定はありませんので、ぜひ考察してみてください。
次回は千代の近くにいる、副生徒会長視点を視ていきましょう。
さて、どうなることやら。
ヒント
Q.
前回セリフを追加したのですが、そのセリフがふたりとも『いってきます』ではない。それは、どうしてでしょうか?
〈私は、お母さんに嫌われている。〉[私は、娘に嫌われている。] 春さん @Haruryu
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