第5話冬の事

柳瀬はだいぶサビ管の仕事が慣れたようだった。

彼女のいずみと結婚に向けて同棲し始めた。

いずみは柳瀬の子供を宿しており、春には産まれるよていだ。

柳瀬は思った。

慣れればこんなことどうにでもなるのに。

真冬のい1月下旬、いずみと柳瀬は鍋を囲みながら、酒を飲んだ。

翌日は休みなので、柳瀬は浴びるほど飲んで、

「いずみ。ちょっと酔い醒ましに、歩いて来る」

「寒いんだから、気をつけてねぇ」

柳瀬は、いつもの公園きた。

ベンチに座り、たばこに火をつけた。

空を見上げた。

満点の星空。柳瀬はベンチに横なりタバコを水ながら、空を眺めていた。

「星降る街かぁ~」

柳瀬はベンチで寝てしまった。

翌朝、散歩中のおじいさんが救急車を呼んだ。救急車が到着すると、間も無くパトカーもやって来た。

柳瀬は氷点下の夜、酔ってベンチの上で寝てしまい、凍死したのであった。

悩める男がようやく幸せを掴みながら、逝った。


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星降る街の公園のベンチで、煙草を吸う 羽弦トリス @September-0919

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