[宣伝]「神風VS」を語ってみる


じっくり感想企画、50%進捗と一時停止について

https://kakuyomu.jp/users/kamemushi_kazino/news/822139841364552891



上のノートに書きましたが、「じっくり感想」、しばらく休憩に入ります。

理由は拙作「神風VS」の続きを書くため。前々から書くと約束しつつ後回しにしてきたので、これ以上待たせると暴動が起きると判断しました。世界の平和のためです。仕方ないんです。


ちょうど15作品が終わったところでキリもよく、いつもの[キヅキコラム]を書いてから休もうかと思っていたんですが、残念ながらこれというネタが思いつきません。いや探せばあるんですが、タイムリーではないというか。


なので今回のティーブレイクは、自作の宣伝。

今まさに続きを書かんとしている、「神風VS」について語ることにしました。


梶野の作品に興味ない方は、お手数ですがブラウザバックお願いします。ここから先は自作アピールのみです。貴重な人生、有意義に使いましょう。






……いいですかね?

それでは、「神風VS」のプレゼンを始めます。



「神風VS」

https://kakuyomu.jp/works/16816452218942009810


「カミカゼ・バーサス」と読みます。

この「小説雑話」でも何かにつけ触れている本作ですが、「広く読まれるエンタメ」という梶野の流儀に反する「趣味最優先作品」です。


それでも代表作の看板を降ろさないのは、この作品を書くために執筆活動を再開したようなものだから。そして、死ぬまでに書き上げると決めたライフワークだからです。


今作はバトル小説です。

少年漫画脳でバトル大好きな梶野が、とにかく徹底的にバトルを書くために生まれた作品です。バトルが好きでない人、そして文章を読むのが好きでない人にはまずお勧めできません。


人を選ぶのは重々承知ですが、けしてそれだけではない。他の部分にも力を入れております。今回はそこら辺も含めて、少しでも興味を持たれた方にアプローチしてみましょう。



▷あらすじ

>元寇に端緒をなす、天皇直属の特命部隊《神風》。

>初代《神風》の末裔である魚々島 洋と畔 蓮葉の兄妹は、

>令和の《神風》になるべく、《神風天覧試合》に臨む。

>関西を舞台に繰り広げられる、怪傑六名の武闘祭。

>《道々の輩》最強の栄誉を手にするのは、果たして──?


だいたいこんな感じ。

漫画で言えば「グラップラー刃牙」「ケンガンアシュラ」「修羅の門」「無限の住人」「ブラックラグーン」辺りが近いノリです。山田風太郎ぽいともよく言われます。


ジャンルは現代ファンタジーですが、ファンタジー要素はありません。強いて言うなら、妖怪の源流たる一族が使う、人間離れした技や身体能力がファンタジー。読者の方に強くオススメされて、今のジャンルに落ち着きました。


▶歴史背景

伝奇や歴史物を名乗るのは烏滸おこがましいですが、梶野作品としては珍しく、わりと歴史背景にこだわっています。


「花の慶次」「もののけ姫」などに採用された網野史観を下敷きにしていて、主人公たちは主に「道々のともがら」と呼ばれる漂泊民の末裔。山窩や妖怪にも等しい、古来から闇に生きる一族が現代まで生き残っていれば……という設定です。


話自体は荒唐無稽ですが、少しでも現実感を出すため資料を集め、取材旅行を続けています。民俗学やローカル話が好きな方にも楽しめる……かも。


▷関西が舞台

ローカルと呼べるかわかりませんが、大阪を中心とする関西圏を中心に物語が進みます。

地名や建物、地理に至るまで、可能な限り現実に即して描いており、関西旅行の折には聖地巡礼も楽しめます。万博開催地だった舞洲は「神風VS」では定番のスポットで、一部読者のために聖地マップも作りましたw


関西圏にお住まいの読者なら、通常の三倍くらい楽しめると思います。


▶キャラクターへのこだわり

漫画を目標に小説を書いてきた梶野なので、キャラクターへの愛着は人一倍あります。普段は短編や掌編ばかりで深掘りできませんが、今作では贅沢に文字数を使いキャラを描き込んでいます。


一人一人の夢と生き様、悩みと悟り。関係性の変化による成長。バトル抜きに人間ドラマとして見ても面白く読めるものを目指しています。

メインキャラは六名ですが、脇役にも愛を注ぎ、層の厚い人間模様を描く予定です。


▷主人公とヒロイン

主人公の魚々島ととじま ようは《幻の海洋民族》魚々島の末裔。先代《神風》であり謎の死を遂げた兄の情報を求め、《神風天覧試合》に出場中。デブで小柄ながら弾丸をかわすほどの体術を有し、頭脳戦で力を発揮する知恵者。常に鷹揚な態度の人たらし。弱点は《陸亀カナヅチ》とシスコン。得物は戦闘用巻尺メジャーの《鮫貝》。


ヒロインのほとり 蓮葉はすはは、道々の輩の最大勢力で《水妖》と呼ばれる畔の一族。洋をも上回る圧倒的戦闘力を誇るも、精神的には幼く健忘癖を持つ十六歳。兄である洋以外に心を開かない最強キャラ。異名は《最高傑作にして失敗作》。得物は可変巨大はさみの《化けがらす》。


他にも魅力的なキャラクターが多数登場します。キャラ小説、群像劇を読みたい方にもオススメ。恋愛要素は……いずれ加わる予定です。


▶ギャグとお色気

どちらも割とあります。

作者が意図しない部分がやたら受けることも多いです。何故。


▷圧巻のバトル描写

ここをアピールするのは諸刃の刃という気もしますが、やはり避けては通れないので。


今作はメインとなる《神風天覧試合》を中心に、神風候補たちの活躍を描く構造です。メインとなる天覧試合のバトルは、毎回二万文字程度、十話ばかりを一試合に費やします。前後のやりとりなどを含めればさらに倍です。それだけの長さを使うだけのバトルは書いている自負はあります。


単に長く戦うのではなく、情報戦や駆け引き、ブラフや読みといった要素を踏まえた死闘。戦いでしか生まれない絆や成長。「バトルに物語を」が本作のテーマであり目標です。


武器対武器、何でもありのバトルという点も特徴的で、少数派ではないかと。ファンタジーものは武器対武器が主流ですが、ファーストフードと和膳ほどに違うはず。良かれ悪しかれですがw


また、今作は梶野の文章的実験場でもあります。

いかに奥深く、かつわかりやすくバトルを書くか。演出の方法、速さや重さの表現の追求などなど、新しいアイデアを一番に試す作品という立ち位置です。結果的に失敗することもありますが、「わかりづらい」などコメントでご指摘いただければ、可能な限り迅速に改善します。その意味では、むしろ読み慣れない方のほうが望ましい読者かもしれません。


今作のバトルは手段ではなく目的、絶対的メインディッシュです。作者シェフとしては一番の売りをアピールしたいところですが、人を選ぶ自覚はあります。苦手な方にお勧めはしないものの、試しに一口いかがでしょう。案外病みつきになるかもしれませんよ?


▷問題点

幾つかあります。

まず、ウェブ小説として書いていないため、空行を採用していません。文章密度は高めかと。台詞は「梶野式」なので、余白が多く読みやすいはずですが、一般的なラノベより文体は重め。古い時代のライトノベルだと思ってください。


もう一つは、進行が遅いこと。

五年書いて、まだメインは第二試合までしか進んでいません。今作はリーグ戦を採用しており、参加者六名なので最低でもあと十三試合かかります。

ポジティブに考えれば「まだ始まったばかり」とも言えますが、すでに95話25万文字です。

必ず完結させるので見逃してやってください。すみません。




長々と書いてしまいましたが、「神風VS」のプレゼンは以上です。

好みはあれど、梶野が全力で書いておりますので、熱意と本気度だけは保証します。


相互フォロワーで長年の読者である湾多珠巳さんからは、


「実は三ツ星シェフな人が人目を忍んで大衆食堂やってる店で、何十日食べても一向に飽きが来ない定食を食べ続けている気分」

「見る人が見れば、素材も調理もまさに職人技で、そのうちに誰かが「ま、まさかあんたは伝説の!」とか叫びだすんじゃないかなと思いながら、それでも今日も気さくに通って自分ひとり贅沢を味わうような、そんな小説です」


という、ありがたい感想をいただいたこともあります。


本当は私も「味のわかる客」を待っていたいのですが、「よい作品を書けば読んでもらえるというナイーブな考えを捨てろ」という名言もありますし、たまには宣伝もよいかと今回筆を取りました。


現在、「神風VS」は番外編の途中で更新が止まっていて、年内には書き上げると言いつつ放置していました。今回、某ファンから催促いただき、慌てて覚悟を決めて企画を中断した次第です。


まずはしっかりと続きを書き上げ、気持ちよく「じっくり感想」を再開したいと思います。

よろしければ、こちらもよろしくお願いします。


神風VS

https://kakuyomu.jp/works/16816452218942009810


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【じっくり感想企画開催中】カメムシの小説雑話 梶野カメムシ @kamemushi_kazino

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