文武両道で千里眼を持ち、容姿端麗な完璧女子が王妃となる物語

病に臥した双子の弟の代わりに受けた科挙最終試験を主席で突破し、千里眼(透視眼)の力体質と父親譲りの武力胆力及び弟そっくりのルックスで、時に弟と入れ替わり官吏になり偶然鉢合わせた王と親しくなったり、幼馴染の王妃の冤罪を晴らす為に、王妃のライバル妃の悪事を暴いて王妃の返り咲きに貢献したり、終いには、現王の子種では男子が産めないと予言され、次期王を現王の腹違いの弟の中から正式に王弟に選定される候補者から求婚され、婚姻間もなく現王の崩御により王妃となるヒロインの破天荒な行動と信念には、男性を思わせる気風の良さを感じますが、幼馴染の夫である現王との忌憚ないふれあいに乙女心が揺さ振れるが、幼馴染への遠慮からそれ以上の感情に蓋をする健気さ、夫となった王弟からは、婚姻前からの美句麗辞にはにかむ可愛らしさがとてもほっこりします。
兎に角、完璧な女性像でありながら、友を想い、他人を想い正義感に溢れていながら、凶星の元で且、双子で生まれたことで結婚を諦めていたヒロインが王妃への道を進む、とても素敵な物語に感動しました。
是非、続編を読みたいです。ハチャメチャな王妃の生活を覗きたいです。