クローネヒューゲル空港の戦い
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──クローネヒューゲル空港の戦い
「ヴァシレフスキー上級大将閣下。こちらです! ヘリが準備してあります!」
「クソ。何たることだ。まさか敵がここまで反撃に出るとは」
クローネヒューゲル空港では帝国軍王国派遣軍集団司令部の撤収準備が進められていた。帝国空挺軍の空挺兵たちが陣地を固める中、何機もの輸送ヘリが司令部要員を後方に輸送し始めている。
「王国東部に侵攻した第3親衛戦車師団と第75親衛自動車化狙撃兵師団は国境を突破しましたが、敵のゲリラに後方の燃料備蓄を叩かれ、進軍が停止しています!」
「進軍可能な部隊に進軍を続けさせろ。占領という既成事実を作り、我々の傀儡であるゲオルグを使ってそれを支配する。情報によればホルティエン共和国が介入の動きを見せている。急がねばならん」
「了解」
王国派遣軍集団司令官のアレクセイ・ヴァシレフスキー帝国陸軍上級大将が参謀に向けてそう指示しながら輸送ヘリを目指す。
「閣下。皇帝大本営から連絡です」
「何だと。貸せ」
通信兵が表情をこわばらせて言うのにヴァシレフスキー上級大将が額に汗を浮かべながら無線機を受け取った。
「こちら王国派遣軍集団司令部です」
『アレクセイ。どうやら作戦は失敗したようだな。余の大事な軍隊を使ったと言うのに、これはどういうことだ?』
「へ、陛下。まだ作戦は失敗しておりません。挽回の余地はあります」
『ホルティエン共和国の大使が我が国の外務大臣に速やかに王国から撤兵するようにと宣告していった。24時間以内に我が国が撤退しなければ共和国が軍事介入することもありえると言ったそうだ』
「承知しております。今、進軍中の我が軍の部隊を以てして王国の速やかな制圧を」
『魔女はどうなった?』
「い、未だ健在とみられます」
『そうか。余の認識では王国の正統政府を名乗るものは王都内にいるということになっている。我々の側ではない政府だ』
「その通りです。空挺軍の増援が派遣されれば打倒できます」
『その必要はない。この世からその者たちが消え去りさえすれば問題は解決する』
「しかし、陛下。どのような手段で?」
皇帝の言葉にヴァシレフスキー上級大将が尋ねる。
『親衛ロケット軍が準備を進めている。同軍の
「陛下! それは……」
『アレクセイ。お前の責任だぞ。このことは軍法会議にて話し合われる。そのことを熟慮し、覚悟しておけ。以上だ』
そして、無線が切れた。
「うぐっ……」
「上級大将閣下! 軍医を呼べ!」
ヴァシレフスキー上級大将が胸を押さえて苦しみにひざまずくのに軍医が呼ばれる。
ヴァシレフスキー上級大将が軍医を伴って輸送ヘリに乗り込み、輸送ヘリが離陸した。帝国空軍の軍用輸送機も順次空挺兵たちを避難させつつある。
『戦闘団本部より全部隊。突入開始!』
そこで、クローネヒューゲル空港に迫っていた装甲教導師団隷下オルブリヒト戦闘団が戦車大隊を先頭に空港に突入した。
『大隊指揮車より偶数番号は西の目標、奇数番号は東の目標を攻撃せよ』
『ファフニール・ツヴァイ、砲撃、砲撃!』
戦車大隊は帝国空軍の輸送機を砲撃で吹き飛ばし、ヘリを爆発させ、輸送中だった
「クソ! 応戦しろ! 対戦車火器を掻き集めるんだ!」
「戦車を叩かないと皆殺しにされるぞ」
空挺兵たちが対戦車ロケットや対戦車地雷、梱包爆薬、火炎瓶を集めてオルブリヒト戦闘団の戦車に立ち向かった。対戦車ロケットは戦車の側面装甲を狙い、対戦車地雷は履帯を、梱包爆薬や火炎瓶も弱点を狙う。
『ハティ・アインよりファフニール大隊。支援する』
そこで随伴する機械化歩兵大隊も空港に突入して、戦車に肉薄しようとする空挺兵たちを小火器で叩きのめしていく。
『リサー・アジンより各機。友軍を支援する。敵戦車及び機械化歩兵を撃破せよ』
『了解』
帝国地上軍のガンシップが空港上空に展開し、戦車や
『スルト・アインより各車! 対空戦闘、対空戦闘!』
オルブリヒト戦闘団の自走対空砲がガンシップを狙って機関砲弾を打ち上げ、ガンシップがそれを回避しようと戦闘機動しながら攻撃を続ける。
「クソ。敵の抵抗が激しい。砲兵に支援を要請しろ!」
「了解!」
オルブリヒト戦闘団所属の自走榴弾砲に砲撃支援が要請され、口径155ミリの自走榴弾砲が空港を砲撃し始めた。
「砲撃だ! 伏せろ、伏せろ!」
「畜生! このままじゃ負けるぞ!」
「こっちも撃ち返せ!」
帝国空挺軍の榴弾砲を装備した砲兵と迫撃砲がオルブリヒト戦闘団を砲撃し、対砲迫射撃によってオルブリヒト戦闘団の砲兵が損害を出す。
「なんてことだ。敵は精鋭だぞ。火力も違う。損害が大きくなってしまうぞ」
「オルブリヒト大佐! 師団本部より連絡! バルクマン戦闘団及びクイルンハイム戦闘団が空港に突入するとのことです! 援軍が来ます!」
「よし。このまま畳むぞ」
オルブリヒト戦闘団本部に装甲教導師団本部から増援の連絡が入った。
そう、バルクマン戦闘団とクイルンハイム戦闘団が第1降下猟兵旅団とともに空港に進軍してきたのである。
『スレイプニル・アイン、空港に突入する』
『戦闘団本部よりスレイプニル・アイン。友軍誤射に警戒せよ』
「戦争だ。戦いだ。殺戮だ。勝利の美酒に酔えるといいがな」
そして、
「小娘。お前も励めよ。血は既に目覚めているだろう?」
セラフィーネが不気味な笑みをマリーに向けるのにマリーは半自動ライフルに初弾を装填した。安全装置も解除され、いつでも射撃することが可能になった。
『スレイプニル・アインより小隊各車! 突撃、突撃!』
「さあ、行くぞ。我が子孫よ。我らがいるべきは戦場よ」
「ええ、お婆様」
「敵が来たぞ! 迎撃しろ!」
「撃て、撃て!」
バルクマン戦闘団の装甲騎兵小隊が前進してくるのに空港ターミナルビルに陣地を構えた空挺兵たちが対戦車ロケットで攻撃を加えて来た。
『スレイプニル・アインより各車。空港ターミナルビルの敵陣地を攻撃せよ!』
「いざ」
そんな中、セラフィーネが空港ターミナルビルに飛び込む。
「クソ! なんだ!?」
「少女だ! 剣を持った少女が──」
帝国空挺軍の空挺兵たちが慌てるのにセラフィーネの朽ちた剣が舞った。
空挺兵たちの首が飛び、腹が裂かれ、血が流れて血の海を作る。
「畜生。俺たちは呪われているのか」
「怯むな! 戦え! 友軍の撤退を支援するんだ!」
空挺兵たちがセラフィーネを相手に火力を叩き込む。
「そうだ。戦え。戦うんだ。戦士として死ね。臆病な生に縋る敗残兵ではなく、窮地においてもなお敵の喉に食らいつく獣のような戦士として死ぬがいい。それが名誉だ」
セラフィーネは朽ちた剣を振るって必死に抵抗する空挺兵たちを切り捨てながら、空港ターミナルビルを駆け抜ける。
「クソッタレ! 化け物を食い止めろ! 進ませるな!」
「こいつを食らいやがれ、怪物め」
空挺兵たちは陣地転換しながら交戦を続け、兵士たちが対戦車ロケットを構える。
だが、それを発射しようとした瞬間、銃弾が彼らの頭を貫いていき、暴発した対戦車ロケットが陣地で炸裂して空挺兵たちが薙ぎ倒された。
「血が目覚めた。我が子孫の中に眠る私の血が目覚めた。素晴らしい」
兵士たちを撃ち抜いたのはマリーが半自動ライフルから放った銃弾だった。1発の銃弾が何人もの兵士たちを射殺し、その攻撃を阻止したのだ。
「狙い、引き金を引く」
マリーは半自動ライフルに己が知らぬ間に会得した魔術を付与してライフル弾を放つ。銃弾は空挺兵たちを薙ぎ倒していき、その抵抗を粉砕してしまう。
「これは現実なのか? 悪夢じゃないのか?」
「クソッタレな現実だ、上等兵! 撃ち続けろ! 空挺兵としての義務を果たせ!」
空挺兵たちは退かずに戦う。
「ふむ。ターミナルビルを制圧できれば頑丈な遮蔽物が手に入り、高所からの射撃が可能になる。ターミナルビルを制圧するぞ! 続け!」
「了解です、閣下!」
ハイドリヒ少将が短機関銃を手に先導し、第1降下猟兵旅団がバルクマン戦闘団の支援を受けてターミナルビルに突入していく。
「進め! 旅団長閣下に続け! ターミナルビルを制圧して、空港の帝国軍を蹴散らすんだ! これで勝利だ!」
「勝利のために!」
降下猟兵の一部は鹵獲した帝国空挺軍の空挺仕様の突撃銃を手にし、ターミナルビル内の帝国空挺軍の兵士たちを銃撃してターミナルビルの占領を目指す。
「火炎放射器を使え! 焼き殺してやれ!」
降下猟兵たちはバルクマン戦闘団の戦闘工兵が装備していた火炎放射器を譲り受け、それを使って帝国の空挺兵たちを攻撃し、陣地を焼き払う。
「畜生! 対戦車ロケットで火炎放射器を持ってるクソ野郎を殺せ!」
「くたばれ!」
火炎放射器で自分たちを攻撃してくる降下猟兵に向けて空挺兵が対戦車ロケットを発射して攻撃した。
「うわああっ──」
対戦車ロケットが命中し、燃料タンクが炎上した降下猟兵とその周囲の兵士が炎に包まれて悲鳴を上げながら転げまわる。
「帝国のファシストどもめ! 手榴弾を使え!」
「了解!」
ハイドリヒ少将が短機関銃で帝国空挺軍の陣地を射撃しながら叫び、兵士が手榴弾を陣地に向けて放り込んだ。
「クソ、手榴弾!」
「投げ返せ!」
だが、手榴弾は炸裂する前に空挺兵によって投げ返されてしまった。
「伏せろ!」
投げ返された手榴弾が炸裂し、降下猟兵たちが必死に伏せた。
「しつこい連中だな! こちらも対戦車ロケットを使え!」
「対戦車ロケットはもう残弾がありません!」
「なんてことだ!」
降下猟兵たちはこれまで激戦で弾薬を大量に消耗し、既に底が見えつつあった。対戦車ロケットは陣地攻略のために乱用されてなくなり、頻繁に制圧射撃のために射撃を行った機関銃も残弾が少なくなりつつある。
「帝国軍の死体から装備を鹵獲しろ! 使えるものは使え!」
ハイドリヒ少将が帝国空挺軍の陣地を前に叫ぶ。
降下猟兵たちが帝国空挺軍の装備を鹵獲する。もちろん、銃弾の口径などは違うため帝国軍の銃弾は自分たちの装備に流用はできない。小火器ごと鹵獲しなければならないが、小火器は戦闘で破損している場合もある。
破損した小火器で無理に銃撃を行うと弾詰まりや、最悪の場合暴発を起こして兵士たちを負傷させることになってしまう。そのため鹵獲は最後の手段だ。
「帝国軍の対戦車ロケットを鹵獲しました!」
「叩き込め!」
降下猟兵が鹵獲した帝国空挺軍の対戦車ロケットを使って、空挺兵たちが陣取る空港ターミナルビル内の陣地を攻撃した。
「ち、畜生……」
負傷した空挺兵が手榴弾のピンを抜き、迫る降下猟兵たちに向けて投擲。
「手榴弾!」
「遮蔽物に飛び込め!」
降下猟兵たちもこの一夜の激戦を潜り抜けて来ただけあって、反応は素早く、すぐさま遮蔽物に逃れて手榴弾の攻撃を回避した。
「進め! もう少しでターミナルビルを制圧できるぞ!」
「突撃だ!」
ハイドリヒ少将の号令に第1降下猟兵旅団の降下猟兵たちが応じて、帝国空挺軍の陣地を制圧していく。
「おや? ここまで進めたか。こっちは片付いているぞ」
「撃つな! セラフィーネ殿とマリー嬢だ!」
空港ターミナルビルを進軍する降下猟兵たちの前にセラフィーネとマリーが現れた。降下猟兵たちが銃口を下ろし、周囲を見張る。
「セラフィーネ殿。マリー嬢も戦っているのか?」
「そうだ。こいつも私の血を引いているのだ。おかしなことはあるまい?」
「いやはや」
ハイドリヒ少将がセラフィーネの隣で半自動ライフルを握るマリーを見て唸る。
「旅団長閣下! 装甲教導師団本部より連絡です! オルブリヒト戦闘団が空港滑走路で敵の空挺部隊と交戦中! 援護を求めるとのことです!」
「よし。早速ターミナルビルを活用するぞ。ターミナルビルの建物を活かして陣地を展開しろ! 機関銃を窓に据え、屋上には狙撃手と
ターミナルビルの中にハイドリヒ少将は旅団本部を設置した。
そして、降下猟兵たちが空港ターミナルビルを陣地として利用し、機関銃や狙撃兵が配置につき、空港ターミナルビルから見渡せる滑走路及びエプロンに銃口を向ける。
「オルブリヒト戦闘団は帝国軍に猛攻を仕掛けているが、敵空挺兵の肉弾戦によって装甲部隊が損耗している。我々はこれを援護する。機関銃と狙撃手はターミナルビルから援護を実施。他は敵に向けて突撃だ!」
「了解!」
ハイドリヒ少将が指示を出し、降下猟兵たちが空港ターミナルビルからの援護を行いながら、友軍であるオルブリヒト戦闘団を救援するために突撃を始めた。
「突撃か。いいものだ。血が滾り、胸が躍る。いざ参らん」
セラフィーネも降下猟兵たちとともに突撃していく。
「迫撃砲が支援します! 弾着まで10秒!」
「いいぞ。吹き飛ばせ!」
降下猟兵たちが突撃する中、空港正面の駐車場に展開した迫撃砲が砲撃を開始。滑走路及びエプロンに陣地を展開する帝国空挺軍を攻撃した。
「突撃、突撃! 続け!」
「旅団長閣下に続け!」
降下猟兵たちがハイドリヒ少将を先頭に帝国空挺軍の陣地に突っ込んだ。
「敵がターミナルビルから来るぞ! ターミナルビルを奪われている!」
「クソ! これじゃ挟み撃ちだ! やられちまう!」
帝国空挺軍はオルブリヒト戦闘団と第1降下猟兵旅団の挟み撃ちにされている。
「最後まで戦うがいい。戦って散れ。それぞ戦士に相応しい最期だ。逃げることもなく、戦うことを諦めるでもなく、最後まで敵に噛みつき、戦い続けるのだ。そして、盛大に勇者として名誉ある最期を遂げよ」
セラフィーネが朽ちた剣を踊らせ、突撃銃や重機関銃で抵抗する空挺兵たちを八つ裂きにして血を流させる。
「狙って、引き金を引く」
マリーはターミナルビルから空挺兵たちを狙撃し、さらには空挺自走対戦車砲なども装甲を貫いて撃破する。
マリーは完全にセラフィーネから伝わった魔女の血が目覚めていた。
「旅団長閣下! 敵残余勢力は僅かです! 勝てます!」
「いいぞ、いいぞ! 勝利を得るのだ!」
ハイドリヒ少将が部下の報告に歓声を上げる。
「む。妙な感触だな。殺意が遠くから伝わる。それから大規模な破壊の気配も」
セラフィーネがふと立ち止まって上空を見上げた。
この時、国境付近に展開していた帝国親衛ロケット軍の
「少将閣下。皇帝大本営より攻撃命令です。我らが偉大なる皇帝陛下の命において熱核攻撃を実施せよと」
「了解した。準備はできている。発射せよ。皇帝陛下万歳!」
友軍の退避に関わらず発射せよと命じられていた彼らがついにミサイルを発射。
数分で王都は熱核弾頭によって炎と放射線に焼き尽くされる。
「空から来る」
その頃、マリーは空港ターミナルビルの屋上から空を見上げて、半自動ライフルの銃口を空に向けた。夜は間もなく明けようとしており、不気味に輝いていた赤い月の代わりに太陽が昇ろうとしている。
「狙って、引き金を引く」
マリーは空に向けてライフル弾を放った。
放たれたライフル弾は火薬で加速する以上の加速をし、大気圏再突入によって過熱していた核弾頭に向けて飛翔。
そして、それを貫いた。
それによって帝国が秘密裏に開発した水素爆弾である核弾頭は破壊され、正式な起爆プロセスを経なかったために爆発もせず、ただの放射性物質として王都に降下していき、王都郊外に落下した。
何が起きたかを知るものはいなかった。
「夜が明ける。戦いの夜が明ける」
セラフィーネはついに帝国空挺軍が全滅した空港を見渡して呟いた。
そこら中に輸送機の残骸や撃破された装甲車、そして空挺兵たちの死体と装備が転がっている。濃い人の焼ける臭いと血の臭いが漂っていた。
「旅団長閣下。ホルティエン共和国の停戦監視部隊が入国しました。しかし、帝国軍は我が国東部地域を占領し、簒奪者ゲオルグを元首とする神聖ティゲリアム王国の樹立を宣言しています」
「そうか。戦争は続きそうだな。だが、今は我々の勝利だ」
旅団本部にコール議員の部下から連絡が入り、ハイドリヒ少将が疲れ切った様子で破壊された帝国陸軍の軍用四輪駆動車のボンネットに座り込む。
「お婆様。戦いは終わったようです」
「そうか? 私にはまだ戦いの臭いを感じるがな」
マリーが空港ターミナルビルから滑走路にやってきてセラフィーネに声をかける。
「小娘。私は戦場でしか生きられない。戦場以外で生きるつもりもない。もし、私が戦争に酔い、この国の敵となったらどうする?」
セラフィーネが朽ちた剣を降ろしてマリーに怪しく微笑みながら尋ねる。
「その時は私がお婆様を殺しましょう」
「よろしい。そうしろ。楽しみだな。お前と戦い、戦士としての死を迎えるのが」
騒乱の一夜は終わり、王都に平穏が訪れた。
だが、戦争は続いている。
王国領東部を占領した帝国軍は傀儡政権を樹立し、実効支配を開始。それに対してホルティエン共和国を始めとする民主国家が停戦監視軍を派遣して睨み合う。
国境線で両軍の偶発的な戦闘が続き、帝国の支配に対する抵抗運動も起き、さらには両軍の特殊作戦部隊が密かに行動する。価値観の違いによる東西の対立は高まり、、同時に核軍拡競争も始まった。
「戦争は人が人である限り終わらない。我々は獣と同じ。なあ、小娘?」
「そうでしょうね、お婆様」
“剣の魔女”と後に“銃の魔女”と呼ばれるふたりは今も戦場にいる。
……………………
古代の剣魔女は亡国の調べに舞い、現世の軍勢を狩る ~国家存亡の危機に蘇った私の先祖が神代最強の英雄にして途轍もない戦争狂いなロリババアの魔女なんですけど~ 第616特別情報大隊 @616SiB
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