第22話「危険な鍛錬」
「それで炎先生これからどうするんですか」
俺はさっきから不気味に笑ってる先生に引き気味の声で言った。
「んー今どんなことやろうか考えてるんだ、なんせお前は面白いからな普通のやり方でやってもつまらない。」
炎先生は少しばかり考えるとまた気持ち悪い笑みを浮かべた。
「お前には2択の選択がある、1つは安全な方法で魔法の技術をあげるものと、もう1つは少々危険だが一気に魔法の技術をあげれる方法があるぞ?」
俺は少し考える。
「まずその方法を教えてくれませんか? それを聞かないことにはなんも言えませんねぇ…」
「まあそれもそうだな、まず1つは普通にさっき使えた風の魔法を使って徐々に色々慣らしていくっていう方法と、これがほんの少し危ないんだが俺とお前の手のひらを合わせて互いの魔力をぶつけ合い無理やり魔力量を上昇させることと魔法への抵抗力をつけることができその後の技術面がクソほど楽に出来るものだぜ?」
俺はそれを聞いて悩む。
(普通の方法だと少しづつ能力が上がって努力をする感じで2つ目は無理やり一気に伸ばして後で楽をするって感じなのかな?)
「あの先生それって何が危険なんですか?」
不思議に思っていたことを俺は聞いた。
「それは簡単だ、私の魔力でお前の体が悲鳴をあげ壊れる可能性がある。」
「なるほど…それでさっきから気になっていたんですが先生と俺の魔力量ってどんくらいの差なんですか?」
「まあ今はざっとお前と俺の魔力量の差は100倍以上あるくらいじゃねぇの?」
先生は涼しい顔でそんな恐ろしいことを口にした。
「俺って魔力量少ないんだ…」
「いや、あながちそうとも言えないぜ?」
「え?それはなぜです?」
「それはだな、簡単に言えばまだお前は力を封印されている状態にある可能性がある、まあそうじゃなくてもお前にはかなりの伸びしろがありそうだがな。」
「封印されている?つまりまだまだ力が眠ってるって感じですか?」
「そういう事だ、お前みたいな特殊なやつはほぼって言っていいほどなんでか知らんが何故かしら体や魔力に制限を無意識に己にかけているものだ。ドMなのか知らんがな。」
「それはなぜなんですかね?」
「これは俺の考えなんだが、多分だがな肉体が耐えられないんじゃねぇかな?いくら膨大な魔力を持っていたとしても扱える技量と器がなけりゃ自分が逆に魔力にのまれ押しつぶされてしまうと俺は考えているぜ?」
(なるほど…もしかしたらさっき言ってた危険な方の奴をやれば少しづつ封印みたいなの?が解除されそして色々できるようになるって感じか?)
「それでどうする?ま、その顔のお前に聞くのは失礼だったかな?」
先生はニヤリと笑みを浮かべ俺に言ってきた。
「その顔ってなんですかもう、まぁ…危険な方を選びますよ俺は」
「そう言うと思ったぜ、お前さっきから俺の言葉を聞いて完全にニヤついてぞ?その笑みは安定を選ぶような笑みじゃねえからなその笑みは危険を好む馬鹿がする笑みだ。」
「そっすか、まぁ…そんなことより早速やりましょうよ。」
俺は早くやりたくてうずうずしている。
「ま、確かにな。そんじゃやるか」
先生は強引に俺の腕を掴み、俺の手のひらに自分の手のひらを押し付けていきなり魔力を流し込んできた。
「うっ」
「ほらほらお前も魔力を俺に流さないと体にダメージがはいるぜ〜?」
先生はニヤつきながらも俺に魔力を流し続けている。
「そんなこと言ったってまだ先生みたいに魔力を一点に集中させることなんて無理ですよ!!」
「はは、まあそれもそうだろうが慣れろ?」
先生は俺の言葉を無慈悲に一刀両断した。
「そんなぁ」
(クソまじでこれきついぞ。先生の燃える魔力が俺の体に流れてきて体中がとてつもなく熱い。)
〈さっきした感覚を思い出してみて〜〉
(また声が聞こえた…? さっきした感覚を思い出せって…さっきほんの少し使えた風の魔力を意識してみろってことか?)
(お、こいつ徐々にわかってきたな?こいつほんの少しづつだがわずかに俺の魔力を押し返している。)
「その調子だ。もう少ししたら休憩するがそれまでやってみろ」
「わかりましたよ!」
俺はそれから1分耐えては少し休憩しすぐ始めるを繰り返して、20分くらい経つと俺の膝は地に着いてしまった。
「ま、最初にしてはいいんじゃねぇか」
「はぁはぁ…それはありがとうございます。」
先生は汗1つかかなかったのにたいし俺は全身汗でびっしょりになってしまった。
いつになったら先生に追いつけるのか分からないやと俺は思うのだった。
元一般人な少年は暗殺学校に強制入学させられ最凶になるようです 冬月龍 @ryuuouesu
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