最終話 未来に向けて

「ほかのやつらの処分はカルーミに任せる。あくまで今回の反乱軍の司令官はお前だ。俺じゃない」


「そうなるとここにいるやつら全員を殺すことになるがいいのか?」


「今ここに残っているのはいてもいなくてもいい奴らだ。どうせ新体制になればこいつらは勝手に消えていく。いついなくなるかという差だけだ」


「待ってください!私ならあなた様方のために働けます!どうか慈悲を!」


そうやって命乞いを始めたのは裁判所関係だと思われる天使。


「いや、いらない」


「私ならほかの機関にも顔が利きます!裁判所だけでなく警察にも伝手があります!」


「そういうのは十分に間に合っている。そもそもそれを任命したり解任するのが俺の仕事だ」


「そっ、それなら」


「見苦しい」


カルーミはそういうと命乞いをしていた天使の首を飛ばした。


「お前たちを殺すという未来は変わらない。何をしてもだ」


カルーミはそういうと近くにいた天使から順に首をはねていった。正直あまり理性的な行動だとは言えないだろうがこれもカルーミなりの慈悲なのだろう。ここにいるような天使は今回の革命終了後には一般の天使たちからの迫害を受けるだろう。そうすればここで死ぬよりももっと過酷な死に方をするはずだ。


「もう終わったのか?」


「あぁ、あまり恐怖を与えすぎるのも良くないと思ってな」


「そうか。この町の完全な開放ということか?」


「別にそういう目的でやっているわけではない。それでセラフはこれからどうするんだ?」


「とりあえずシュナイドを連れてカプトに帰らなければならない。やることが山積みだからな」


「そうか。それならここでお別れだな。私達反乱軍は完全にこの町から撤退する」


「わかった。…あとは任せてくれ。カミルの意思は俺が継いでいる」


「あぁ、頑張ってくれ」


そこで俺とカルーミは別れた。すでにシュナイドは町の外で待機している。これでこの町での反乱も完全に終了した。おそらくほかの街もほとんど終了していることだろう。それに本番はここからだ。これからの政策があと100年を決めるといってもいいだろう。カミル、あとは任せてくれ。





あとがき


こんばんは!クララです!これにて「あと一日で崩壊する世界に天使として連れてこられたって困ります」を完結とさせていただきます。もしかしたら中途半端に感じる読者の方もいるかもしれませんがもともとここで区切る予定でした。


ここまで見切り発信で書いているような作品を読んでいただいて本当にありがとうございます。回収できていない話もあるとは思いますがそこはあえて書かないでおこうかなっと思います。完全に自分の好みの問題なんですけどこうやってまだ回収されていない物語を自分で補完するということが面白いと思うので。


そしてこれからの事なんですけど1週間ほど投稿しないと思います。カクヨムコンもありますしここまでのことを振り返るいい機会なので。ただその期間が過ぎればまた投稿していきたいなっと思っています。これからもクララのことをよろしくお願いします。

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あと一日で崩壊する世界に天使として連れてこられたって困ります クララ @kurarasimon

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