第36話 お泊まり2 約束

「大学の時にさ、彼氏から誕プレで抱いて貰ったんだ。

麗蘭ちゃん、誕生日に抱いて貰えば?遥斗に。

ラブホ代は上げるからさ」

「素敵!ありがとうございます、お姉さん!」

「いいってことよ」

「遥くん!」


夕食を終え、リビングでマロンを抱っこしていると姉貴に唆された麗蘭が手を握って来る。

正直に言おう、ヤりたい。

超ヤりたい。


「あ」

「遥斗、来い」


あぁと微笑みかけようとした瞬間、親父が首根っこを掴む。

俺は立ち上がる。

ーーめんどくせぇな


「なんだよ」

「避妊と優しくしろよ」

「わかってるよ、てか親父」

「なんだ」

「親父って、なんで麗蘭推しなの?」

「母さんに似てるんだ、若い頃のな」

「ふーん」


おふくろの若い頃に似ている...?

ーーアルバムでも観てみるか


「麗蘭、誕生日にやろう」

「うん!」


俺は麗蘭の頭を撫でた。

麗蘭は本当に嬉しそうに微笑む。

だが、俺はこの時、とんでもない前例を作ってしまっていた。

麗蘭と誕生日だから関係を持つということはつまり、他の人ともそうなる可能性があるということにこの時の俺は気づいていなかった。

そして、この可能性は直ぐに現実になった。


「私ともね、遥斗」

「よろしく」

「あ、あぁ」


夜、歌恋と風夏に言い寄られた。

断れない。

ーー経験人数3人か、一気に。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

校内の人気者TOP6は超S級美女でスクールカーストの頂点に君臨し続けているがやたら俺に絡んで来る @kei06

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ