エピローグ 夜露の庭先で

 青年は笑いました。

「結局、電話掛けられてきただけだったん?」

 青年は静かに返しました。

「それだけで済んでよかった」

 青年はまた笑いました。

「お兄ちゃんに頼ってもらえて嬉しかったっしょ」

 青年は目を逸らしました。

「なわけ」

 青年は詰め寄りました。

「寂しいん?」

 その問いに答えることはありませんでした。

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白い花が咲く街で 星のねこ @star-summer-cat

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