第3話

魔力操作をしっかりと出来ないとなにが起こるか分からないことから最近は魔力操作の練習ばかりさせられていた。

半年ほどがたち体全体にスムーズでは無いが魔力を流せるようになってきた。

どれくらいまで操作出来れば魔法を問題なく使えるのか分からないから気になってお父さんに聞いてみた。


「お父さん、あとどれ位魔力操作が上手く出来れば魔法がつかえるの?」

「魔法はもう使えるよ、だけど魔力操作がどれだけ綺麗にできるかによって他の人との差に繋がるんだ」

「じゃあ、魔法教えてよ使って見たい!」

「いいよじゃあ訓練場に行こうか」

「うん」


魔法が使える事に浮かれていて気づかなかったがなんで魔法を使えるのを教えてくれなかったんだろう。


「お父さん」

「なんだい?」

「なんで魔法使える事教えてくれなかったの?」

「あ〜それはね、魔法がすぐに使えるって分かったら魔力操作の練習しないで魔法ばっかり使っちゃうでしょ?だから、ある程度操作出来るようになるまで教えなかったんだ」

「そうなんだ、わかった」


こんな話をしていると訓練場についた。


「今からお母さんを呼んでくるからここで魔力操作の練習して待っててね」

「お父さんじゃダメなの?」

「僕が教えてもいいけど初めて魔法使うんだったら魔法が上手な人に教えて貰いたいでしょ?」

「お母さんはお父さんより魔法が上手なの?」

「得意な魔法が違うんだよお父さんは身体を強くする魔法が得意だけどお母さんはアレクが絵本で見てたような魔法が得意なんだ」

「そうなんだ、わかった待ってるね」


しばらくするとお母さんを連れてお父さんがやってきた。


「アレクは魔法についてどれくらい知ってるの?」

「魔法が火と水と土と風があることと身体を強くする魔法があることは知ってるよ」

「わかったわ、じゃあ魔力操作をしてみて」


そう言われ魔力操作をする。


「じゃあ魔力を手から出せる?」

「やってみる」


手から出そうと意識すると思いのほかスムーズに出せた。


「出来たよ、次はどうするの?」

「今度は、いつも見ている火を想像してみて」

「わかった」


想像すると身体の中の魔力が減って行くのが分かり手の先から火の玉が出てきた。


「お母さん魔法できたよ!」

「上手に出来たわねじゃあ魔力を流すのを止めてみて」

「わかった」


魔力を止めると火の玉が次第に消えていった。


「魔法を使うのは大丈夫そうだね、僕は仕事に戻るよあとはよろしくね」

「わかったわ、あなた」

「じゃあね、お父さん」

「うん、じゃあね魔法頑張るだよ」

「うん」

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