第2話

真っ暗になっていた意識が次第に覚めて来ると同時に今自分が水の中にいるような感覚がした。

どこにいるのか分からず困惑していると次第に頭の部分が苦しくなってきた。なにが起きているのか分からず不安に思い手足を動かそうとしても全く動かない。

次第に呼吸も苦しくなりもうダメだと思ったすぐ後に今までの苦しみから解放された。


「おぎゃ〜〜〜〜〜〜〜!」


大きな産声を上げると同時に僕はこの世界に生をうけた。

それから僕は抱き上げられる感覚と共に柔らかな場所に移された。

色んな人に話しかけられていたけど疲れて僕はすぐに眠ってしまった。


2週間がたちやっと目が開くようになると初めてお父さんとお母さんの顔を見た

お父さんは金色の髪に青色の眼をした優しそうな顔をしていて、お母さんは黒髪に赤い眼をした少しクールな印象を受けた。


さらに時間が経つと首がすわり周りを見渡せるようになるとメイドさんが部屋の外に出してくれて家の中がどうなっているのか見せてくれた。


1歳をすぎる頃には話している言葉が分かり始めて僕の名前がアレク・フォン・ヴァンドールだとゆうことがわかった。最近は本の読み聞かせが出来るようになったことから色んな伝説を知ることが出来て楽しい日々を過ごすと共に今までは現実味がなかった不可能を可能にする魔法への憧れが強くなっていった。


2歳になった日、お父さんから初めて呼び出された。


「お父さん、なに〜?」

「これからアレクには魔法を使える様にお勉強してもらうからね」

「魔法!つかえるの!どうやって!」

「あははは、アレクは魔法が好きなんだな」

「うん!絵本で色んな凄い魔法使ってるの見てやりたくなったの」

「そうか、じゃあお勉強頑張らないとな」

「うん、がんばる」

「じゃあ今日は魔法を使う上で必要な事をやろうか」

「うん、なにをやるの?」

「色んな人には魔力ってゆうのが体の中にあってねそれを動かすことを魔力操作っていうんだこれが出来ないと魔法は使えないから今日は魔力を動かせる様にどこにあるか確かめようね」

「うん、わかった」

「じゃあ、お父さんがアレクの体に魔力を少し入れるからポカポカする場所が見つかったら教えてね」


そうゆうと同時にお父さんが僕の体に触れて何かが入ってくる感覚を感じた。

しばらくこのままでいるとお腹の辺りがポカポカしてきた。


「お父さんお腹がポカポカするよ」

「じゃあ、お父さん魔力流すの辞めるから今と同じように感じれるかためしてね。目を閉じてやるとわかりやすいよ」

「わかった、やってみる」


お父さんの手が離れるのを確認したあと目を閉じて自分の中にある魔力を確かめた。

数分目を閉じて確かめると体の中に丸い魔力があることがわかった。


「魔力を感じれたか?」

「うん、体の中に丸いのがあるよ」

「じゃあ、その丸いのを動かせる?」

「やってみる」


そう言ってまた僕は目を閉じて集中した。

2回目とゆうこともあってすぐに感じ取れた。

だけど、どれだけ動かそうと思っても魔力を動かせずにいるとお父さんが僕に触って魔力を流してきた。


「このままじゃ時間がかかりそうだからちょっと手伝うね」

「うん」


そうゆうと同時にお父さんの魔力が僕の魔力のある場所に辿り着いた。

お腹の中でお父さんの魔力が僕の魔力を押して形が変わる感覚を感じてその動きを真似しようとしているとピクリと魔力が動いた。


「よし、少し動いたねこれからはそれが全身に動かせるように練習しようね」

「うん、わかった」


その言葉と共に最初の魔法の授業は終わりを迎えた。

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