【短編】今年のバレンタインにスーパー絶●真夜中のお供セットと表裏『YES♡』枕をプレゼントしてくれた愛妻に、俺が贈ったホワイトデーのプレゼントが●●●だった件
うすしoh
第1話
今年のバレンタインにスーパー絶●真夜中のお供セットと表裏『YES♡』枕をプレゼントしてくれた愛妻に、俺が贈ったホワイトデーのプレゼントが●●●だった件
※ハッピーホワイトデー。いや、知らんがな。完全に勢いで思考したリハビリ短編です。
ハッピーエンド?のくだらない話なので、気楽にお読みください。
※3/16 誤字修正。巻末少し文追加。
令和5年、3月14日。
この日の朝、俺は結婚14年目に入った愛妻からのねっとり濃厚なべろちゅーであわや窒息死寸前からの生還、というなんとも色めいた、または物騒な起床をはたした。
唇から顎周りは妻の唾液でベタベタだったが、呼吸もままならず、そのまま死といった痴話を周囲に撒き散らすことにならなくて、正直内心はかなりホッとしてはいる。
ちなみに、朝っぱらから『今年も』やらかしてくれた妻は、目の前でしょんぼりしている。
彼女なりに反省もしてはいるのは、その様子からも十分に伝わってくる。
妻は、俺を深く、深く、深〜く、愛してくれているのだ。この時点で邪険に思うような自称夫(笑)は、さっさとえすいーえーっくすしか能がない、頭あっぱらぴーなチャラ男(独断とヘン●ン艦長)にNTRれてしまい、托卵されて、他人の子供を育ててしまえばいい。
故に俺は妻に気にしてない旨を告げる。そんな俺の言葉に、妻は瞳を潤ませ熱っぽい視線で伺いを立ててくる。
コイツ、ヤる気だ。
妻の名は穂乃果。旧姓は橘、橘穂乃果。
彼女とは高校入試から知り合った元同級生で、交際を始めたのは受験シーズン真っ只中の高校3年の夏。俺も含めて受験勉強に全身全霊を向けなければならなかった大切な高校生活最後の夏。
それを俺と穂乃果は、大いに汗や体液にまみれた濃厚な夏を過ごす結果になったのは、思春期真っ盛りな男女諸君にはご理解いただけるだろう。たぶんな。
結果論だが、俺も穂乃果も1年のときから互いに意識し合ってはいた。しかし、互いの趣味嗜好が合い、異性ながらに気の置けない友人関係を早々に構築してしまった入学直後の俺。
居心地の良い関係、阿吽の呼吸のようなぬるま湯じみた関係を壊してまで男と女の関係に進む事に怖気付きもした。
そんな俺は、他の男から数多の誘いを受けても全く靡かない彼女に変な安心感を覚えて、勝手に焦らなくても、その内に告白する機会は訪れる、などとなめた余裕を知らず知らずに持つようになっていた。
そんな俺の慢心を粉々に打ち砕き、あっさりと穂乃果の心に寄り添って行ったのが、高校2年の終わりに転入してきた『槍馬益荒雄』だった。
大阪出身の益荒雄は、そのチャラい風体に違わず、転入初日から当時の1学年下で1番可愛いと言われていた女子(身持ちが堅く彼氏大好き)を一人暮らししているアパートに連れ込み、あっさり寝取ってしまったのである。
これには当時の全学年の男子が衝撃を受け、彼女持ちは全身全霊を持って防衛活動に動き、片想い相手がいる奴らは慌てて無謀な告白を乱発するにいたる。
しかし、彼らの行動は実を結ぶことはなく、益荒雄に狙われた女子は悉く、やつの腕に抱かれ、ベッドの上で一晩中ギシアン活動に汗を流したらしい。
そんな奴に付いた通り名は『ヤリチンマスラオ』。
そして、奴が次にターゲットとしたのが。
橘穂乃果だった。
奴は翌年の進級と同時に隣クラスとなった穂乃果へとアプローチを始めたのである。
最初のひと月半ほどは近寄って来たら明らかに不機嫌な様相で邪険に扱い、まるで相手にしなかった穂乃果。
だが。
ある日、部活後の下校中に他校の男子達からナンパされた時、益荒雄に窮地を救われたようで、それを機に警戒を緩め、あっという間に互いをくんちゃん付きでも名前で呼び合うほど親しい関係へと劇的に進展していった。
しかし、俺はたまたま知ってしまったのだ、ナンパ事件も、そこにタイミングよく遭遇して、穂乃果を救うナイト様になったのも、ヤリチンマスラオの計略だった、という事実を。
だから、俺は覚悟を決めた。
例えフラれて友達にも戻れなくなったとしても、何もしないまま、最愛の女の子を『横取り』されてたまるか!!!!と。
決意した直後の朝のLHR中にクラス全員の前で、穂乃果へ愛の神風アタックを決行した俺。
案の定、直後に絶賛婚活中の担任(アラフォー待ったなし女性)から職員室→生徒指導室に強制連行されて、それはそれは、まあ、大変、お叱り?という名前の雷を幾多にわたり落とされたわけだが。
結果的にはクラスに戻ってきた俺に、穂乃果が全員の前で俺への愛を告げてくれて、めでたく俺はクラス中の男子からリア充死すべし!な洗礼を受けたのも、いまはもう懐かしい思い出だ。
当たり前だが、その日の夕方には俺と穂乃果が恋愛合体を果たして、お互いの初めてを交換し合ったのは語るまでもない。
それが、3年の1学期末考査終了の翌日であったわけだ。
なので?
その数日後に訪れた夏休みから、両親共働きな俺の家で、毎日、3年の中で一番可愛くて『巨乳な』彼女と『受験勉強』という名の免罪符を高々と掲げて、性春したのは、いうまでもない。
ちなみにヤリチンマスラオだが、俺が穂乃果の彼氏にしっかり収まるのとほぼ同タイミングで、穂乃果や数人の女子を盗撮していた事実が発覚し、あっさりと警察に御用からの余罪が出るわ出るわのお祭り騒ぎとなって、退学処分からの少年院送りとなった。
それから、性春に溺れながらもなんとか都内の某私立大学へと進学をはたした俺達は、大学進学と共に互いの両親に願い出て、恋人から婚約者へと関係を更に進展させた。
大学入学と同時に親元を離れ、まさかまさかの婚約者との同棲生活。それはそれはイチャイチャと正しく爛れた大学性活を謳歌した俺達の間に、妊娠という二文字がコウノトリから飛来したのはいうまでもなく。
大学1年の冬、帰省した実家にて穂乃果から『デキちゃったミ☆(〃ω〃)』などとN●爆雷が投擲された。
当然ながら、俺達は互いの父親2人から大目玉を食らったわけだが、怒り心頭の父親ズを他所に母親ズはこの結果を当然のように予見していたらしく。
『もちろん、男の責任を取るわよね?^ ^』
と、とても素敵な笑顔で曰われたものだから、五体投地の如く俺はありのままを受け入れた。
まあ、遅かれ早かれ結婚も妊娠も訪れていたのだから、それが早まっただけ。
俺も穂乃果もあっさりそれを受け入れ、夫婦になる道を選んだ。
少なくとも俺は大学を中退してバリバリ働くつもりだったのだが、そこを俺達の母親ズから、『きっちり4年で2人一緒に子育てしながら勤労と勉学に励む事』とこれまたすごくいい笑顔で申し渡され、俺達にはありのままを受け入れるざるを得なかった。
明けて翌年の初秋、俺達に双子の可愛らしい女の子が新しい家族として産まれ、俺はいくつもバイトをかけ持ち家計を支え、穂乃果は初産で双子の育児、家事は夫婦2人で協力しながら正に二人三脚で大学生活を営んだ。
当たり前ながら、『大学生らしく遊ぶ』など一切無用の生活。俺も穂乃果もシマ●ラで何枚いくらのお安く所帯じみた衣服姿で目当ての講義に出るため大学に通う。講義が終われば、穂乃果と子供達を自宅アパートまで送り、その足でバイト、バイト、3、4がなくてさらにバイト、な日々。
目も回るような忙しい日々ではあったが、両親から大学の『学費』は支払ってもらっただけありがたく、他の家賃を含む生活費の全ては俺の両肩にかかっていたのだ。
愛する妻、我が子達にひもじい思いなどさせてなるものかと、遮二無二になって働いては帰宅する。
そんな毎日だけど、穂乃果と毎日少しずつ成長していく子供達に支えられて、無事に4年で俺達は大学を卒業できた。
なんだかんだで、親身になってくれる子供好きな友人にも恵まれ、思い返せば充実した学生時代だった。
それから。
かけもちしていたバイト先の中のひとつで、そのまま社員にならないか?と社長自ら声をかけてもらい、現在の雇用先へそのまま就職して、今に至る。
大学卒業後は。
散々、『次はアナタ似の男の子が欲しい!』とおねだりされていた穂乃果の猛攻に愛、2男2女を追加で設けた。
我が夫婦の夜の性活は戦場なのだよ。
躊躇をすれば、ヤられる。
ヤられる前にヤれ。
ヤったらヤられる。
明日は我が身。
幾度、2人で太陽が白い朝を迎えたことか。
数知れない。
つまりは、まあ、俺達夫婦は大変仲がよろしい。
ご近所さんから。
ギシアンが喧しい!
生暖かい目で視姦されつつ、絶妙なスナップの効いた一撃に見舞われながらも。
『夕べはお楽しみでしたね?』
などと、羨まけしからん!と物語る血走ったお目目をガン開きして言われた日には、ホラーにしか思えなかったな(遠い目。
そんなどこか過ぎ去った若かりし頃(まだ三十路前半だ!)を、まるで走馬灯のように半ば夢見心地に回想していたら。
めっちゃ、口内がベロベロねぶられる感触を覚える。
息が苦しいのが、ちょっぴり癖になる。このちゅーの仕方は、妻穂乃果しかない。
つまり。
どうやら俺は再び涅槃へと旅立っていたようだ。
そんな他人事のような思考の合間もベロベロねぶられる、我が口内。
どんだけアグレッシブなちゅーだよ、マイ猥婦。あ、不貞を働く某頭の逝かれた作者の頭の逝かれた自称妻(笑)のことじゃないよ?
俺のことが好きすぎて、受け取る対象(=俺)も白旗上げちゃう自慢の嫁へのむしろ褒め言葉ですよ?
いいよね、『対象夫限定の』猥婦。
とっても素敵。
しかし、そろそろ引き離さないと。
オレ、シンジャウ。
だから、残る力を振り絞って引き剥がす。
いま、ジュポン!とかって、あり得ない音が鳴ったよ。
バキュームかなんかか。
引き剥がされたのがご不満なのか、穂乃果は目をギラつかせている。
最初の起床から今現在も、穂乃果はマウンティングポジション。
いわゆる、騎jy、、、まあ、俗に言う馬乗り、というやつですな。
すっかり獲物なぼくちゃんが見上げる先には、妖しく爛々と輝く(ように見える)眼差しで見下ろす、魅惑的な唇の端からタラタラ垂れる涎が、、、とってもエロティックな妻。
透け透けなネグリジェは、昨夜行われた激戦を潜り抜けた影響ですっかり草臥れた有り様なのに。
ズリ下がった肩紐は、衣服の固定という元来の役割を半ば放棄していて、2つのチョモランマによってなんとかその役割をはたしている、ようにしか見えない。
ていうか、穂乃果さんや。
さっきからずっと、俺のバリスタへエンドレスに●●擦り付ける仕草、一旦止めてくれない?え?ダメ?サーセン。
俺は、この性獣様を説得するのは不可能だと察した。
誰だ、こんな怪物を誕生させたのは!
あ、俺か。再びサーセン。
夫婦ともに絶倫で制欲旺盛なのも考えものやね。
いつから、にわか関西弁モドキになっているんだか。
ひとまず、愛する穂乃果に、バレンタインデーの返礼を渡したのが悪かったことに尽きる。
いや、妻がバレンタインにチョモラ、、
、チョコレートなどのプレゼントをくれるのだから、それには心を込めた返礼をするのは夫たるものの責務。
それをしないやつは、間男に(以下略。
返礼品は、確かに喜、、、悦んでもらえた、若干呆れの混じったジト目で見られはしたが。
そも、バレンタインに数多の精力剤がセットになったスーパー●倫真夜中のお供セットなるアイテムと、表裏共に『YES♡』と描いていない枕をプレゼントなんてしてきた穂乃果が悪い。
あ、久しぶりに『子供が欲しいアピールなんだな』と直訳した俺が、わざわざ有名な某アダルトグッズオーダーメイド会社に、俺のバリスタを型取りしたバ●●なんてモノを用意なんてしなければ、妻の野性に倫火が燈ることもなかったのかもしれない。
所詮はタラレバだ。
甘んじて受け止めた上で分からせてやるしかないだろう。
それこそが真なる横綱相撲というもの!
さあ!かかって恋!!!
それは未だ陽も登らない、夜明け前の攻防であった。
数時間後に、あまりに起きてこない両親の元へ現れた双子の姉妹は、無様な寝姿を晒す両親がやらかした戦場跡を見て、いつものことか、と、呆れて戻っていったのであった。
おしまい。
※ 依頼主様が奥様にプレゼントした、ご自身のバリスタから型取りした●イ●。
製作価格は諭吉20人分はしたとか。
無駄に高性能な逸品で、全長20㌢、横幅成人男性の指3本分。
●乱な奥様も大満足の『5段階振動搭載電動』●●ブ。全長20㌢、横幅成人男性の指3本分。根元に●●付属。●●には注入口があり、専用シリンジを用いて●●内部に液体を注入可能。注入した液体は、先端から放出可能。いったいどうやってこれだけ盛り込めたかは製作者すら分からない、ある意味アーティファクト。
依頼主でもある旦那さま大好きな奥様は、この逸品に大変ご満足で、、、旦那さま曰く、毎日、ご利用なさっている、とのこと。
我が社は、この逸品を量産化するか検討に入る予定である。
【短編】今年のバレンタインにスーパー絶●真夜中のお供セットと表裏『YES♡』枕をプレゼントしてくれた愛妻に、俺が贈ったホワイトデーのプレゼントが●●●だった件 うすしoh @ususioh
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます