子供が出来たよ~46歳で子供が授かるまで~

朱音

第1関門

現在、私は50歳になりました。


バツイチで子供が授かるまでをここに話したいと思います。


若い方に知って頂きたい、高齢の妊娠は簡単では無いこと。


周りに振り回されず、自分と向き合うこと。


1人では妊娠出来ないこと。



当たり前のことだけど、なかなか現実は厳しかったりする。



私は39歳で運命のパートナーと出会った。

その時はまだ結婚していて、夫婦関係は冷め切っていた。

いや、冷めていたのは私だけで、一方的に離婚を申し出た。


意外とあっさり離婚できたので、新しいスタートを40際にして始めることになりました。



私はその時点で、何時でも妊娠して出産出来ると思っていました。



離婚して半年間は妊娠しない様に気をつけて生活をしていました。


そして、いよいよ妊活のスタートをしました❗



41歳になり、うんともすんとも至らないので、不妊治療外来に予約をしました。


不妊治療で有名なクリニックで、先生は本も出していて、安心して二人で伺いました。


待合室はかなり混んでいて、凄いところに来てしまったと違和感しか感じられず、二人で緊張して待つこと2時間。


やっと先生と面談で言われた一言。


「それで?何しに来たの?」


私たち二人は


「??」


言葉を失うって言葉がピッタリな空気で、でも、意思は伝えてその場は5分で終わりでした。



不妊治療に対して知らない事ばかりなので、先生から色々学ぼうと思っていました。


その考えは違いました。

自分たちの状況と、身体のことと、知り尽くしてから不妊治療という門を開けないといけませんでした。


とにかく大人になって仕事のこと以外、こんなに勉強したこと無いぐらいまずは本屋さんに通いつめました。


ネットの中も色々見て見ましたが、私のような年齢は当時まだ、少なかったです。


浅はかではありますが、2度目の門を開けに、懲りずに同じ病院に伺いました。


とにかく自分達の身体を知ることから始めることにしました。


相変わらず、先生とは歩み寄れず、信頼関係はゼロのままですが、妊娠に必要な検査を1ヶ月かけてしました。



高額な検査費用が掛かりましたが、その時の私たちには大事な検査でした。



初診から半年後、全ての検査が終わりました。

結果は・・・


パートナーは問題ありませんでした。


最近は男性不妊も言われておりますが、パートナーは今まで高熱もなく、体型は痩せていて、不摂生はしてない方でしたのでオールクリアでした。


問題は私にありました。

私は食いしん坊で太っていて、生理も不順でした。

その時の私は糖尿病を発症していました。

数値はヘモグロビンA1cか13.4でした。(通常は5)


先生は呆れてました。


糖尿病の治療をしてから不妊治療を始めないといけないこと、治療してから始めても、その時にはもう無理だと言われました。


無理?!


えっ?!


絶望しかありませんでした。


妊娠って大変なことなんだと、実感しました。



誰も教えてくれなかった。

親ですらこんなに大変な事なんだって、身内ならもっと言って欲しかった。

早く結婚して子供産んでと。


今更この年齢になって過去の自分に戻れる訳が無いので、現実逃避はやめました。


改めてパートナーと相談しました。


健康で長生きする事。

一緒に歳を重ねて人生を楽しむ事。

そこに子供が居なくても良いから、先ずは糖尿病の病気と向き合う事。



そこから進もうと決めました。


不妊治療外来に行くのも先生の顔を見るのも嫌でしたが、最後だと思い、紹介状書いて貰いに行きました。


糖尿病治療開始です。

内分泌科と言う内科があるのもこの病気で知りました。


そこで運命的な先生に出会いました。

私たちは今までの経緯を先生に話しました。


私たちの気持ちを理解した上で、丁寧にそして分かりやすく説明をしてくださいました。


時に厳しく、温かく自分の事のように考えて下さりました。


半年後、奇跡的に数値が安定したので、不妊治療再開することにしました。


私たちは内分泌科に受診するにあたって、不妊治療も同時進行出来ないか考えていたので、はじめから総合病院に受診しました。


なので、

同じ病院内で糖尿病と不妊治療の担当医が連携して私の体を見てくれる様になりました。









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